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2016年9月20日(火) 一路博多へ、高速?バスの旅


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2016年9月20日(火)未明

かねてからの予報どおり、台風16号が20日0時頃、鹿児島県の大隅半島(まさに今いる辺り)に上陸しました。





風の音で目を覚ますと、窓の外はまさに暴風雨。
少なくとも、私がこれまで体験した中で最も強い風雨でした。
この時、台風の中心付近の最大風速は45m程とのことだったので、ここ宮崎でもほぼそのくらいの風が吹いていたと思われます。
この勢力の台風が直撃するとなれば、列車運行どころではないのはうなずけますね。

時おり、「窓が壊れるんじゃないか?」と思われるほど強く風が打ちつける中、今日中に本当に帰宅できるのか不安に思いながら、何とか眠りにつきました。





台風から一夜明けて、朝。
空はまだ曇ったままですが、雨風はすっかり止んでいます。
どうやら、台風は宮崎を通り抜けたようです。





窓は何とか破壊されずに済みましたが・・・窓付近の床が濡れてしまっています。
もちろん、私は窓を全く開けていませんし、そもそも窓は開かないように鍵がかけられています。
あまりの風雨の強さに、窓を閉めていても部屋の中まで雨が浸出してしまったようです。
まぁ、何にしても昼間や列車乗車中に直撃を喰らわないだけ、マシでしたね。

昨日予約したバスの時間は宮崎駅発9時なので、余裕を持って8時にホテルを出発します。





台風一過の街中は、木の枝等が散乱しており、近くの建物が職場と思われる人たちが、路上の掃除をしていました。
あぁ、そういえば今日は平日でしたね。今、思い出しました。
という事は、今日に休みを取っていなかったら、昨日中に九州を脱出できずに、追加で休みを取る事になっていた訳か。
そう考えると、当初の日程内で帰る算段ができているのは、不幸中の幸いですね。





宮崎駅に到着。
初めて、引いた構図での宮崎駅を撮影することが出来ました。





駅の改札付近に行ってみると、列車の案内盤は全て
9/20は始発より運転を見合わせ」の文字。
そりゃあ、あれだけ強烈な台風を喰らったのだから、線路の安全確認等が必要ですよね。
天候が改善すれば、直ぐに出発出来る訳ではない、というのも今回改めて実感しました。
なお、昨日より案内があったとおり、運転再開は今日の午後以降の予定との事です。





鉄道の死亡確認をしたところで、代替手段であるバスに乗車する場所を探します。
バスターミナルは駅の外にすぐ発見でき、発車時刻まであと50分程の余裕があります。

・・・と、その時、私のスマホに見覚えのない番号から着信。
応答してみると・・・どうやら予約をしたバスの職員からの電話のようです。
何でも、予約しているバスが高速道路の通行止めの影響で、運休になったとのこと。
9時出発便が運休という事は、いつ運転再開予定ですか?と聞いてみるも、とりあえず今は「9時出発便までが運休。それ以降は今後の道路状況で判断する」という事です。

・・・嫌な予感はしていましたが、最後の手段であるバスすらも、今後の運行が怪しい状況となってきました。
ただ、悲観ばかりしていても仕方なし。
こうなったら今できる行動を早急にしておくのみですね。
早速、現時点での一番早いバスを検索してみると、同じく宮崎発博多行き10時発バスが、今の所は運行予定とのこと。
速攻で予約し、決済も済ませます。
一応、これで様子を見るとしようか。



・・・しかし、その30分後に今度はメール着信。
10時発のバスも運休になったとの事。
・・・これは、いよいよ今日中の帰宅が怪しいかもしれませんね。

懲りずに、次のバスを検索した所、10時半のバスは既に満員。
待合室でスマホを操作しているその辺の人達も、私と同じ事(バスの予約)をしているようです。
やむなく次の11時発のバスを予約し、決済完了。

もちろん、11時発のバスも運休になる可能性はありますが、運行しても予約していないと乗れなさそうですし、とりあえず今できることはしたと言えるでしょう。

この後、どうなるか予想できず、場合によっては宮崎脱出に1日がかりとなってしまうかもしれません。
となれば・・・





とりあえず甘いもので糖分を沢山補給しておき、持久戦に備えることにします。
実際、バスが動いたとしても、博多までは4時間半ほどかかるので、今のうちにカロリー補給しておくことは重要です。

カロリー補給しつつバスの時間を待つこと1時間程、出発時刻の30分前になりました。
この時点でも、11時発バスの運休連絡は入っていません。
という事は、11時発バスは運転してくれるのでしょうか?

とにかく情報収集も兼ねて、店を出て先ほどのバスターミナルへ向かいます。





バスターミナルには、「博多行き」と書かれたバスが2台止まっており、周りには乗客と思われる人達が、様子をうかがっています。
バスの案内所に入って運行状況を確認すると、どうやらこの11時発のバスから運転を再開予定、ただし高速道路が一部不通なので、一般道で迂回しながら時間をかけて運行するとのことです。

一応、博多駅まで至る道筋は示された感じですね。
これでバスが復旧しなかったら、本当に手詰まりだった訳ですから、ひとまずは良かったという所でしょうか。

やがて、バス出発の案内があり、乗客が一人ずつ予約状況を確認しながら、車内に誘導されていきます。
私も、買うべきものを買い、出すべきものを出した後で、バスに乗車します。





・・・ム! 4列シートか!
そういや、1台目のバスは3列シートのようでした。
2台目のこちらは臨時増便とのことなので、多人数をさばくための4列のようですね。
しかし、同じ値段で4列というのもいかがなものだろうか・・・?

・・・いや、この状況ならば帰れるだけでも良しとすべきでしょうか。贅沢は言うまい。





バスは2台とも満員状態で、11時に宮崎駅を出発します。





空はすっかり晴れ渡り、未明まで台風が来ていたことを忘れてしまうほどのすがすがしい気候です。





途中、日豊本線の踏切を渡ります。
今回の旅、もう鉄道での本格的な移動はできないでしょうなぁ。
次回、九州に来る時には、今日乗れなかった分も列車の旅を堪能したいと思います。

その後もバスは歩みを進めるものの、もともと高速道路で通り抜ける地帯を、一般道を迂回しながら進んでいるため、なかなか進行状況は良くなりません。
所要時間も、予定の時刻から30分、1時間、・・・と、どんどん長くかかっています。
そして・・・





ようやく、通行止めが解除されている宮崎自動車道の小林ICに到着。
宮崎駅からここまでの所要時間は、何と3時間
本来なら1時間ちょっとでたどり着く予定だったので、この時点で2時間押しです。

・・・となると、博多までは4時間半+2時間=6時間半程度かかる計算。
11時出発の6時間半後に到着ということは、博多駅着は17時半頃か。
それ、ほとんど1日終わってるな。
昼過ぎに博多に着き、半日は軽く観光しようと目論んでいましたが、見事にご破算となりました。

・・・いや、この状況ならば帰れるだけでも良しとすべきでしょうか。贅沢は言うまい。
(3時間振り、2回目)





バスは高速道路に入ってからは、至って順調に進行します。
宮崎から博多までを鉄道で乗り継ごうと思うと、何回も乗り換える必要がありますが、高速バスならただ座っているだけで目的地まで行ってくれます。
まぁ、6時間半の間「ただ座っているだけ」というのが、なかなか忍耐の要るものなんですけどね。

ただ、完乗の旅の途中に移動手段としての「バス」は、今後も活用していくでしょう。





数時間後。バスの車窓からは、今回の九州旅行のスタート地点である福岡空港が見えてきました。
この5日間、様々な事がありましたが、一応は帰れる見通しが立ちましたね。





バスは、博多駅前に到着。





ちょうど17時30分、博多バスターミナルに到着。
高速道路に乗る前の延着分を勘案すれば、見事定刻通りの到着です。
日本は、鉄道だけでなくバスも定時運転の制度が高いですね。素晴らしい。

さて、どうにか博多まで戻ってこられた訳ですが、ここから福岡空港まで、地下鉄でわずか6分程で着いてしまいます。
飛行機出発までは、あと3時間もあります。
となれば、せっかくなので食事も兼ねた、最後の博多観光へ繰り出すことにします。





やってきたのは、中洲。
すすきの、歌舞伎町と並び、日本三大歓楽街とも称される、歓楽街です。
ここでは、九州の旅の初日に引き続き、ラーメン屋のはしごをします。





一軒目(通算三軒目)。
コクがあって旨い! 替え玉も含め完食。





二軒目(通算四軒目)。
素朴な構成・味付けですが、なんと一杯290円!安い!旨い!





今日は宮崎から帰ってくるだけの旅となってしまいましたが、最後にラーメンを食して九州らしさを満喫でき、満足して帰途に着きます。





福岡空港へは、当然ながら地下鉄利用。
主要駅からのアクセスが格段に良い福岡空港は、今後何度もお世話になることでしょう。





福岡空港駅到着。

途中、適当に時間をつぶしながら手荷物検査などを終え、出発ロビーで待ちます。





羽田への便は20時45分発の予定だったのが、15分ほどの遅延が発表されました。
もう旅は終わりなので、飛行機さえ飛べば旅そのものへの影響は無いのですが、あまり遅くなると、到着後の自宅までの電車が無くなるおそれがあります。





その後、さらなる多少の遅延があった後、機内への案内がありました。





結局、飛行機が博多空港を飛び立ったのは、21時40分頃。
ただ、離陸してしまえばそこは公共交通機関最速の飛行機。
23時過ぎ頃には無事に羽田空港へ着陸しました。





飛行機の旅、終了。
今後も、九州・四国・北海道辺りへの遠征でお世話になることでしょう。





京急羽田空港駅。
ここから横浜駅へ向かいますが、この時間からだと流石に終電間際。
思えば、初日の始発出発から5連休フルに旅を続けてきたなぁ。
・・・楽しかったけど疲れた。





横浜駅到着。
いつものアングルで撮影を終えたところで、今回の旅を終了とします。

これまでの完乗の旅では、九州は全く手付かずだったので、今回の旅でかなり消化できたのは、良かったと思います。
もちろん、乗り残しも多くあるので、再訪するタイミングを伺おうと思います。

今後の旅については、3週間後の週末に3日間の旅がある予定。
それまでは、この5日間の旅日記を忘れないうちに書き留めておこうと思います。



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