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JR完全乗車の旅JR complete

2015年3月1日(日) 房総半島くるり一周の旅


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[旅行前考察]

今シーズンもついにやってきた「青春18きっぷ」の時期。
あまりにも有名で今更感もありますが、このきっぷの凄い点をおさらいすると、

・全国どこでも、JRの普通列車・快速列車が5日間、乗り放題になる(一部例外あり)。
・5日間で11,850円。これは1日あたり2,370円で、営業キロで140km以上ずつ乗れば
 元が取れる計算になる(かなり楽勝)。
・途中下車自由。同日に何回改札を出入りしてもOK。

というもの。特に「全国どこでも」というのが破格で、他の地域限定のフリーきっぷを知れば知るほど、逆にこのきっぷのチートぶりを実感できるぐらいのものです。
「じゃあ、このきっぷだけ買っておけばいいじゃん」と思いたくなるのが人情ですが、そうは上手くいかないのも世の常。
このきっぷの注意点としては、

・販売と使用が、1年のうち限られた時期のみ。ちなみに今シーズンの使用期間は、
 3月1日〜4月10日。次シーズンは7月。
・購入は5日間単位でのみ可能。使い切れなかった分は、次シーズンへの持ち越し不可。
・原則、特急列車・新幹線での使用不可。さらに、これらの乗車券代わりにもできない。
 (例)18きっぷ+新幹線特急券では、新幹線に乗車できない。別途、乗車券が必要。

こんなところです。特に、私のように旅に費やせるのが週末のみという人間にとって(大抵の人はそうですが)、「5日間分を使い切る」というのが、案外難しいんですよね。
さらに、九州などの遠方へ行く場合には、出発・終着を関東にして、週末2日間で18きっぷのみでの移動は、どう考えても不可能ですし。
このきっぷだけに頼るのではなく、場合によっては高速バスや新幹線、飛行機や宿泊施設なども上手く利用しながらの計画を立てる必要があります。

・・・と、長々と書きましたが、それでも完乗の旅に青春18きっぷは欠かせない存在。
早速、その伝家の宝刀を使って、今回の旅を実行しました。



[3月1日]



今回の出発地はJR横浜駅。
言うまでも無く全国有数の乗降者数を誇る巨大駅であり、今後も幾度と無く利用するであろう駅です。
写真は、横浜駅東口の様子です(私は普段、あまり使わない入り口ですが)。





ちなみに、横浜駅東口にはYCAT(ワイキャット)と呼ばれるバスターミナルもあります。
ここから全国各地に昼夜問わず遠距離バスが出ており、恐らく今後の地方巡業で何度かお世話になる場所です。
でも、高速バスでの長距離移動は疲れそうだなぁ。やだなぁ・・・。
主に、西日本方面での完乗に役立ってくれる予定です。





さて、みどりの窓口でチートきっぷ購入。
過去の日記を読んでみると、最後にこのきっぷを購入したのは2008年末だったようです。
(2008年12月27日・2009年1月5日の日記参照)
となると、約6年振りの利用か。
そう考えると、ここ数年は旅らしい旅は体験していなかったんだなぁ。
その分、これからの旅で思う存分全国を周り、鉄分を補給するとしよう。





今回は、まず6時53分発・総武線直通の横須賀線に乗り、終点の千葉まで行きます。
それにしても、日曜の早朝だというのに、15両編成の列車で運営が成り立つ集客力というのも、凄い話ですよね。
日本の超・人口密集の都市構造って、鉄道によって支えられているんだなぁと、つくづく感じます。





そういえば、「日本のサグラダ・ファミリア」こと横浜駅は、今日も絶賛工事中。
先ほどの東口方面とは違い、西口方面は再開発の余地がまだありそうだしなぁ。
私が生きている間に工事が終わるのだろうか?





そんな事を考えているうちに、列車入場。
朝早いためか車内は空いており、楽々座れました。





千葉駅到着。
ここから外房線に乗り換え、終点の安房鴨川まで行きます。
前回(2月21日)の旅では、蘇我駅から同じく外房線に乗って、途中の大網で下車しましたが、今回は終点まで乗り、そのまま房総半島を一周してくる計画です。





外房線乗車ホームの様子。
大網駅の追いやられっぷりとは違い、こちらはちゃんとした扱いですね(2月21日の旅日記参照)。





車窓からの様子。
前回も乗りましたが、やっぱり千葉のこの田園風景、何とも言えない良さですね。
ちなみにこの日は午前中から雲が厚く、午後から本降りの予報。
ですので、自宅から傘を持っての出発となりました。





曇りつつも、雲間から時折さす日の光とのどかな風景。
晴天の時とは、また違った趣向がありますよね。





大網を過ぎ、次第に海側を走る外房線。
遠くの方に海がチラチラと見えながらの走行です。
このあたりから雲がかなり厚くなり、パラパラと小雨の降る天気になってきました。





途中の駅(どこだっけ?)のホーム端の様子。
近くに駐車場があるのですが、ホームとの境に特に柵などは無し。
やろうと思えば、駐車場からホームへ駆け上り、無賃乗車できそうです。
まぁ、「やる」のが簡単だからって、犯罪を犯していい理由にはなりませんけどね。





その後も、時どき海が見える景色に、心が癒されます。





こちらも、海際の様子。
本当は途中下車して、少し海を眺めてみたいけど、今は先を急ぎます。





途中、車窓から「行川アイランド」の駐車場跡が見えてきます。
私はずっと昔に遠足で来た記憶があるのですが、経営難で2001年に閉園したようです。
施設は再利用の計画もあったようですが、結局は取り壊しすらされずに廃墟だけが残っているとのこと。
ま、すぐ近くの鴨川になんたらいう施設ができたり、舞浜に巨大施設ができたりと、逆風も厳しい中での運営だったようですね。





読みは、「なめがわあいらんど」です。
いや、知らなかったら絶対読めないだろ。

今後、機会をつくってこの駅で下車してみたいなぁ。





その後も外房線は走行し続け、終点の安房鴨川に到着、外房線完乗。
このあたりまでくると、だいぶ旅館などの宿泊施設が多いですね。
首都圏からの観光や海のレジャーなどで訪れる人が多いようです。





安房鴨川駅で、内房線館山行き電車に乗り換え。
この駅での接続時間はわずか3分だったので、写真はこれだけ。

ちなみに、この頃から寝不足による頭痛が発生し始めたので、鎮痛剤を服用します。
今後、旅の中盤まで頭痛に苦しめられることになります。
車内では、写真を撮ったり景色を堪能する元気もなく、今後のことを考えて休養をとります。





終点の館山駅到着。
この駅での接続は2分間。
と言っても、写真の通り向かいの電車に乗るだけですが。

頭痛は、さらに酷くなりました。





このあたりから、雨は本降りに。
外房線同様、海がたまに登場しては、それなりの風情を感じさせてくれます。





これもこれでいい雰囲気ですね。
そういや、海ー車道ー線路の構図って、東海道線では熱海付近や浜松あたりであった記憶があるなぁ。
あのあたりの景色も、過去眺めていて結構好きなので、通った時には是非写真や動画におさめておくとしよう。





安房鴨川から内房線に乗ること計2時間弱、途中の木更津駅で下車します。
次の乗り換えまでは42分間あるので、ここで多少の休憩をします。
ちなみに頭痛の方は、薬が効き始めてきたものの、それでもまだ痛みます。





どうやら、地元の高校が甲子園に出場するようで、駅の通路に祝いの言葉が貼ってありました。
ただ、良く見ると・・・

「第87回選抜高校野球大会 出場おめでとうございます」
 ↓
 木更津総合高等学校
 ↓
甲子園への応援はJRのご利用を!! JR東日本 木更津駅長

駅長、最後のセリフ言いたかっただけちゃうんかい。
まぁ実際、チームや応援団は大人数での移動になるので、大体はバスを借りての団体移動になるんだろうなぁ。

ところで、ちょうど昼時なのでせっかくだから外食をしようとしたところ、駅周辺には手頃な飲食店がない!
かろうじて「ラーメン屋」「つけ麺屋」「そば屋」はあるものの、丼物を扱っているような店は無し。
むむむ・・・この街に米飯の習慣は無いのか・・・?
今後の移動に備えて、腹持ちの良い米を食いたいんだけどなぁ。

その後10分ほどウロウロしたものの、他にはコンビニか駅弁くらいしかないので、仕方なくそば屋に入店して掻き揚げそばを注文。
お味は・・・詳しくは言うまい。
近々、近所の旨いそば屋で記憶を上書き保存するとしよう・・・。





駅構内にあった、アイスの自販機。
近頃はアイスの自販機もSuica対応なのか。便利な世の中になったものよのう。
デザートで口直しをしたおかげか、すこしだけ頭痛軽減。でもまだ痛い。





とりあえずカロリーは摂取したので、そろそろホームへ向かいます。
次のターゲットは本日の目玉「久留里(くるり)線」。





久留里線の車両。
詳しくは知らないのですが、「電車」ではなく「気動車」とのこと。
そういや、パンタグラフが無いなぁ。
いわゆる気動車に乗るのは、多分これが初めてですね。





ちなみに、久留里線ではICカード使用不可。
まぁ、私は18きっぷ使用なので、関係ありませんけどね。





車内の観光マップ。
乗り鉄の先輩が言うには、久留里線は結構な観光路線で、周辺には観光スポットが多いとのこと。
今後、また違う時期にゆっくりと来てみるのもいいかもしれないなぁ。





車内の料金表示盤。
ああ、ワンマンバスにこういうのあったなぁ。
バス停を通過すると、ピッ、と料金表示が変わるやつ。

なお、途中乗車の際の整理券発券機ですが、以前は車内にあったのですが、今は封印されて各駅乗車時に取る方式になったようです。





沿線の風景。
外房線・内房線のあたりほどは民家も多くなく、一面田んぼが広がる風景です。
ただ、やはり雨のため視界が悪く、景色があまりよく分かりません。





少しずつ人里を離れ、次第に山の方へ向かっていきます。





「山奥」というほどではないけど、ちょっとした山中を進みます。
途中、山の中を流れる川の風景が見える中、列車はさらに山登りを続けます。





ちなみに、車内の様子。
思っていたよりも、大分綺麗ですね。
遠方からの観光客を意識して、整備しているのかもしれませんね。
それだけに、ダイヤの接続的に来るのが大変なのが惜しいところ。





木更津から約1時間、終点の上総亀山駅に到着、久留里線完乗。
駅名標がやけにアップなのは、ホームの幅が狭く、距離を取れないからです。





折り返しの列車出発まで16分間あるので、下車して周辺の視察をします。





上総亀山駅の駅名プレート。





駅舎の様子、奥に見えるのはトイレ。
こちらも列車同様、思っていたよりも綺麗な造りですね。





さて、路線の終点に来たのなら、やっぱり見たいどん詰まり。
この駅では、どん詰まりが公道のすぐ近くにありました。





さらに接近してみたところ。
どん詰まりの直ぐ後ろ、普通に公道じゃん。
何か、都会ではまずみられない光景だなぁ。





どん詰まり方面から、遠くの列車を望む。
ちなみに、私は線路内に侵入していません。あくまで公道上から撮っています。
いやぁ、この風景が堪能できただけでも、この駅に来た甲斐があったなぁ。

ところで、この亀山周辺には「亀山ダム」という施設があるとのこと。
地図上では近くにあるようなので、行ってみることにしました。





途中、亀山湖の様子。
写真右側に何やら人影が・・・





ボート上に、確かに人がいます。
何をしているんだろう? 釣りをしているようにも見えますが・・・?





道の反対側にはもう一つの橋があり、湖にはやはり人が乗ったボートが2隻。
こんな雨の中、ボート乗りでも流行っているんだろうか?
近くまで行って確かめたいところですが、この時点で帰りの列車出発まで9分。
引き返す時間を考えると、この辺までが限界です。
乗り遅れると、この後の行程が大きく崩れてしまうので、ここで引き返します。





帰路の途中で見かけた看板。
おお、さっきの人達は、やっぱり釣りをしていたのか。
しかも、ボートまで貸してくれるとは。
釣りが好きな人にとっては、良い商売なんでしょうね。





駅周辺の様子。
都会を離れて、こうしたゆっくりとした時間の流れを実感できるのも、旅の醍醐味ですね。
・・・まぁ、時間に追われて、あせって引き返してきた人間が言っても説得力無いかもしれませんけど。
旅をすると気分転換になるというのは、こうした非日常を味わえるからなのでしょう。





駅の料金表。
何気に、木更津駅から片道670円もかかるんですね。
ちなみに、横浜からは片道2,270円ですが、横浜から上総亀山までの最短行程は全て「休日おでかけパス(2,670円)」の区間内なので、週末ならいつでも来放題です。
そのうち、首都圏の細々した路線をつぶしながら、再訪したいですな。

その後、駅から出る列車に無事乗り込み、木更津まで引き返し。
頭痛はまだ少し残っていたものの、帰路で休養を取ったところ、ほとんど気にならないくらいまで回復しました。よかった。
・・・でも、出来れば帰り道の景色も堪能したかったな。





木更津に到着。
ここから千葉方面へ向け、内房線での旅を再開します。

約30分後、蘇我駅に到着し、内房線完乗。
これにて、今日の目的である房総半島一周と久留里線完乗は達成しました。

途中、体調が回復しなければここから自宅に戻ろうと思っていましたが、どうやら調子も戻ってきたようなので、ここからさらに乗りつぶしを進めることにします。
と言っても現在既に16時なので、行ける場所は限られているし、18きっぷ以外では乗りつぶしにくい場所へ行っておくことにします。





まずは、京葉線快速で東京駅までひとっ走り。
東京駅到着後は、前回のように京葉線ホームから有楽町駅へ歩き、京浜東北線に乗車。
ちなみに、今回の接続にかかった時間は約10分でした。
今後のためにも、所要時間と道を覚えておくとしよう。

京浜東北線を上野駅で下車し、向かった先は常磐線のホーム。





これから常磐線に乗り、水戸駅へ向かいます。
その狙いは、「水戸線」(友部ー小山)の完乗。
本来、水戸線を乗りつぶすだけなら、友部駅で下車すればよいのですが、それだと友部ー水戸間が未乗で残ってしまうので、水戸まで行ってから引き返すことにします。
水戸駅は、今後何回か立ち寄ることになると思われるので、今回の乗りつぶしが今後きっと役に立つはずです。

上野駅発の常磐線は日曜夕方という事もあり、満員状態。
千葉の北部や茨城中央部を走る幹線であるとは言え、15両編成で満員というのは凄い。
まぁ、そうは言っても取手を過ぎた辺りから人が減り始め、土浦辺りで席に座ることができました。

上野駅出発から約2時間後の19時14分、茨城県最大の都市、水戸に到着。





水戸駅前の様子。
やっぱり主要駅だけあって規模が大きく、駅前も開けていますね。
飲食店も多くありそうだし、ここから東北地方へ行く際にも良い拠点となりそうです。





雨はさらに強く、土砂降り状態。
今日は、頭痛と雨に悩まされた旅だったなぁ。
JR完乗の長い旅、必ずしも良い状態で進めるとは限らないことを実感しました。

ところで、せっかく水戸に来たのなら、例の特徴的な建造物
(水戸芸術館・通称『水戸タワー』)を見ておきたいものですが・・・





辺りは暗く、さらに雨で視界が悪いせいか、全く見えません。
方角的には、こっちの方で合ってるはずなのだけど・・・。

時間も限られているので、今回は探索を断念。
次回来る時には、見れるといいな。





時間が迫ってきたので、次なる列車に乗るべく、ホームへ。





ここから栃木県の小山駅まで、水戸線を走破します。
今後、東北地方へ移動する際にも、多分この水戸線は利用することは無いので、今のうちに乗りつぶしておくとします。

途中、本来の水戸線始発駅である友部駅を経由し、約1時間半で小山駅に到着。
この時間になると外は真っ暗なので、車窓からの写真はありません。
・・・何かそれも寂しいので、完乗とは別の機会に乗ることがあれば、その時は景色を堪能したいなぁ。
とにかく、今は「完乗」することを第一目標におき、先を急ぎます。





小山駅到着、水戸線完乗。
ちゃんとした駅名標でないのは、やはり接続が3分間しかなく、ギリギリだからです。





小山駅からは、本日最後の列車である湘南新宿ラインに乗り、一気に横浜駅まで。
湘南新宿ラインは、東北地方へ行った帰りに、今後も利用することになりそうです。

約110kmを2時間ちょうどで駆け抜け、本日の出発地でもある横浜駅に到着。





完乗の旅2日目も予定通り、無事に(頭痛はあったけど)終了。
途中、疲労回復のため睡眠を取り、景色が見れない区間もあったけど、長い旅の中では仕方ないことなのかも知れません。
もちろん、体調を万全にして道中の景色を存分に堪能することが基本ですけどね。

体調不良に苦しみながらでしたが、今日も満足な鉄道の一日でした。





NEXT Travel・・・3月7日(土)北陸本線、3月8日(日)飯田線


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