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JR完全乗車の旅JR complete

2015年9月18日(金) 関東最東端を訪れる旅


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ついに仕事の落ち着く9月となり、業務も一通り片付いたとあって、この日からは7連休が取れることになりました。
当然、この千載一遇のチャンスを活かすべく、1ヶ月程前から遠方への旅計画を練ってきて、その旅が明日(9月19日)からスタートします。





今回の連休に使用するのは、この「北海道&東日本パス」です。
基本的なルールは青春18きっぷと同じなのですが、大きな違いは

・当きっぷは名前の通り、JR東日本とJR北海道の普通列車や急行列車のみに有効
 その他、いくつかの第3セクターの列車等にも対応している。
・青春18きっぷの「期間内の5日間」に対して、こちらは「期間内の連続する7日間」。
 ただその分、1日当たりの金額は1,470円と、18きっぷの2,370円より大幅に安価。
自動改札の使用が可能。改札の出入りがスムーズで、ストレスレス。

こんな感じです。
もちろん青春18きっぷの方が、全国区でも使用できたり、連続しない日程でも使用が可能だったりと総合力では勝るのですが、今回のように行く方面が限られていたり、連続する日にちの場合には、「北海道&東日本パス」の方が優れているわけです。

・・・まぁ、色々書きましたが、そもそも青春18きっぷの今シーズンの期間は9月10日で終わってしまっているので、始めから選択の余地も無いんですけどね。
とにかく、この超強力きっぷを使い、明日からの6日間の旅を満喫します。

・・・となると、7日間のうちあと1日余ってしまうわけですが、せっかくなのでその1日分を本日の日帰りの旅にて使用します。





朝早く訪れたのは、おなじみJR横浜駅東口。
まぁ、明日もほぼ同じ時間に来るんですけどね。





まずは、千葉行きの横須賀線・総武線快速の列車に乗車します。
こちらは例によって、通常の長さの15両編成にて運行中です。

終点の千葉からは、総武本線の銚子行きに乗り換えます。
こちら、乗り換え時間が2分につき、千葉駅での撮影はできませんでした。





本日は朝から雨模様。
なお、天気予報でも一日中雨とのこと。
やっぱり、私の完乗の旅は少なからず雨に見舞われる運命にあるようですなぁ。





途中、成東駅を過ぎたあたりから、この車両には私1人だけとなりました。
いくらシルバーウィーク前の平日昼間だからと言っても、客少なすぎだろう・・・。





遠くの丘には、風車の姿が見えます。
そういえばここら一帯は海が近いためいつでも風が強く、風力を使用した発電が行われているとのこと。
・・・と言われれば聞こえは良いけど、景観的には風情も何もあったものじゃないなぁ。

そんな感じで1車両貸切の旅を満喫しているうちに、終点の銚子駅に到着しました。





ここ銚子駅は、JRの総武本線と成田線の終着駅になっています。
成田線については、この後、残っている区間を乗車して完乗する予定です。





ようこそ銚子へ イルカに逢える町

そうか、ここはイルカに逢える町だったのか。
・・・全くもって知らなかったゼ。





ようこそ!醤油のまち銚子へ

ああ、そうそう。醤油なら知ってるよ。
確か醤油工場を見学すると、こう鼻にツーンときて、頭痛がしてくるんだったな。

次の列車までは時間が結構あるので、外へ出ることにします。





銚子駅外観。
どっしりと重くるしい佇まいに、どことなく歴史を感じさせる駅舎・・・なのかな。





銚子駅の直ぐそばにある、銚子名物「ぬれ煎餅」の専門店。
ここ銚子のローカル線「銚子電鉄」がかつて経営難に陥った際、この「ぬれ煎餅」等の購入による支援を呼びかけたところ、予想以上の反響があり、車両の購入や駅舎の修繕費などを捻出できて、めでたく困難を乗り切ることができた、というのは有名な話。

ただ、ここまでで終わっておけば美談で済んだのですが、実際にはその後の2013年には再び経営難になって自主再建を断念。結局は公的資金を導入して、今後10年程の廃線は免れている状態、とのことです。
まぁ、煎餅を売って電車がずっと走るのなら、ローカル線も苦労はしませんよね。
それにこの煎餅、味が濃いからすぐ飽きて、そんなに何回も食べようと思わないし・・・。

・・・と、ローカル線の今昔を垣間見た所ではありますが、次の列車まではまだまだ時間があります。
どこか食事ができる場所を探すのですが、某ファストフード店以外には見当たりません。
うう、あの店、経営方針が大嫌いなので、ここ数年利用していないんだよなぁ・・・。

・・・しかし人間、空腹には勝てません。
ここは仕方なく妥協し、カロリー補給をするとします。





飲み物と、エッグ何ちゃらを注文。
うん、予想以上に塩辛く、おいしくない。
やっぱり二度と行かないようにしよう。

味はともかく、とりあえずエネルギー源は補給できた所で、次の列車に乗車します。
乗車するのは、先ほどの話題にも出た銚子電鉄。
もちろんJRではなく、かつ盲腸路線なので、JR完乗の旅からすると乗車する理由は全く無いのですが、せっかく来たのだから、たまにはJR以外の雰囲気を味わいたいと思います。




銚子電鉄の乗車ホームは、JRのホームの端っこにあります。





銚子電鉄の駅舎(?)。
「銚子電鉄」の文字すらボロボロで、いかにも修繕がなされていない様子。
まぁ、これもある意味、味があるとも言えるかな。
要は、倒れない程度に維持できていれば良いわけだし。

とにかく、乗車ホームへ向かいます。





銚子電鉄の車両。
・・・あれ? 銚子電鉄って、もっとこう、茶色の落ち着いた感じじゃなかったっけ?

調べてみると、こちらの車両は2009年に伊予鉄道から譲り受けた車両とのこと。
う〜ん、経営難なのは分かるけど、観光列車を目指しているのなら、もっと風情に力を入れても良いんじゃなかろうか?
まぁ、風情が無くても路線が無いよりはマシと思うべきか・・・。





電鉄の車内。
乗客は私を含めて6・7人程。
そもそも全長わずか6.4kmの路線、需要があるかと言われると、何とも言えません。
このあたりは車社会だし、そもそも自転車にさえ乗れればどうとでも距離だし。





関東最東端の海鹿島駅(あしかじまえき)。
もちろん、関東以外を探せばいくらでもこれより東はありますが、首都圏からは特に元旦にいち早く初日の出を見ようと、ここら一帯に押し寄せる人々がいるのだとか。





途中の君ヶ浜駅。
私はとある事情で以前に訪れたことがあり、当時が思い出されて懐かしい感じです。

そうこうしているうちに、走行時間20分が経過し、終点の外川駅(とかわえき)に到着。





外川駅標。
隣の犬吠駅は、その名の通り犬吠崎灯台の最寄駅でもあります。





ホームの端にある、懐かしい出で立ちの車両。
おお〜、あれこそまさに私の記憶にある銚子電鉄の車両!





こちらの車両、どうやら老朽化により2010年に営業運転を終了したとのこと。
ああ、もう数年早く乗りに来ておけばよかったかな?
今では写真の通り老朽化が激しく、とても復帰できる状態ではありませんね。





駅のホームでは、先ほど乗ってきた車両が折り返し運転に向けて、準備していました。
これからはこの車両が銚子電鉄の顔になるわけか。
・・・でも、やっぱりピンと来ないな。仕方ないか。





外川駅内部。
こちらの駅舎も先ほどの車両と同様、歴史を感じさせます。





外川駅外観。
こちらは1923年(大正12年)の開業時に建てられたものだそうです。
途中、修復はありつつも、基本的には90年前の建物がそのまま使われているのだとか。
いや〜、やっぱり列車の旅をしていると、こういう風情のある駅と出会えて良いですね。

ちなみに、写真左側に見える茶色の扉のようなものは・・・





自動販売機の側面です。
以前はこの茶色の扉らしきものがなく、外川駅全景を撮影すると自販機もどうしても写ってしまう状態でしたが、どうやら空気を読んで蓋をしたようです。
まぁ、確かに一つ前の写真だけだったら、何が隠れているか分かりませんしね。





先ほどの古い車両の周辺。
懐かしい赤ポストが健在です。





外川駅と赤ポストと現在の車両。
うん、新車両も見ようによっては良い雰囲気ですね。

さて、駅を一通り撮影し終えた所で、少し周辺を散歩してみます。





駅前の道を歩いていると、向こうに海が見えます。
それほど遠くないようなので、せっかくだから行ってみます。





見えてきたイルカウォッチングの建物。
さっきの銚子駅でのオブジェが布石になっていたのか!





・・・いや、さすがにこの荒天ではイルカはウォッチングできないだろうなぁ。





雨模様の海。
これはこれで風情はありますが、綺麗ではない・・・。

他に行く所もないので駅に戻ろうとした所、途中から大雨に見舞われました。





大雨の中、何とか駅まで戻ってきました。





大雨の外川駅。





大雨に晒される旧車両。
いや、いくらなんでも降りすぎだろう、これ。
今後、また晴れの穏やかな天候の時に再来したいものですなぁ。

さて、ここからは再び銚子駅に戻る為、帰りのきっぷを購入します。





きっぷ表面。




きっぷ裏面。
厚紙で作られており、何とも手作り感が漂うものになっています。





さらば外川駅、今度は良い天候の日に会おう。





銚子駅到着。
ここからは、再びJR完乗の旅を開始します。





ここ銚子駅からは、成田線に乗車して成田駅まで行きます。
この路線は既に、銚子ー成田以外の区間を乗車済みなので、今回の乗車により成田線完乗と相成ります。





成田線の列車に乗車。





途中、利根川を横目に見ながらの走行となります。
川のこちら側が千葉県、向こう側が茨城県ですね。





川の向こうの茨城県側に見える、鹿島セントラルホテル本館(左)と新館(右)。
周りに他の高い建物が無いから、やっぱり目立つなぁ。
2002年のワールドカップが終了した今、充分な集客はあるのでしょうか。





途中、東関東自動車道の下をくぐります。
これだけ田んぼの広がる中に、よくこんな高速道路を作ったものだ。





香取駅舎。
・・・あれ? この駅ってコンテナみたいな駅舎?じゃなかったっけ。

調べてみると、やっぱり以前は全く違っていて、現駅舎は2007年に立て替えられたものとのこと。





その後も成田線は千葉の田園を駆け抜けます。





成田駅に到着。
完乗の旅初日(2月21日)にも撮影した駅名標です。





成田駅改札。
辺りを散策したいところですが、それほど時間もないので、先を急ぎます。





ここからは鹿島線の乗り換え、鹿島神宮駅方面へ向かいます。





鹿島線に乗車すると直ぐ、利根川を横断します。
その川幅たるや、海に出たかと思うくらい広大なのですが、残念ながら桁橋(橋の上にかかる三角のギザギザ)が邪魔で撮影できませんでした・・・。





代わりに北利根川の写真は撮れました。





常陸利根の向こうに見える町、潮来(いたこ)。
この一帯、どこへ行っても視界が大きく開けており、関東平野の広大は風景が満喫できます。
都市部からの電車のアクセスはあまり良くありませんが、首都圏で平野の風景を手軽に楽しみたいのなら、この辺りはお勧めだと思います。

その後、列車は鹿島神宮の一つ前の駅、延方(のぶかた)に到着しました。





延方駅で途中下車。





ようこそ 白鳥の里 延方へ

いかにも昭和を思わせるアーチ。
実際に白鳥の里へ行こうとしても、どの方向へどのくらい行けばよいのか、具体的な標識等は見当たりませんでした。





個人的には様々な魅力漂う町、延方。
しばらくの間、駅周辺で時間をつぶします。





その後、折り返しの鹿島線に乗車し、今度は途中の十二橋駅で下車します。





延方よりもさらに広大な景色が広がる十二橋駅。
前から下車してみたいと思っていた駅です。





見渡す限りの田んぼ、川、空。
他には何にもない、だがそれがいい!





十二橋駅舎。
「駅舎」と言っても、無人駅なので改札などの設備は当然無く、雨風を防ぐ「待合室」と言った方が正確ですね。





せっかくなので、ホームから降りて辺りを散策してみます。





十二橋駅前の様子。
駅前って言っても、単なる道路と高架が並行しているだけですけど。

次の列車までは時間があるので、先ほど通過した利根川まで歩いてみます。





利根川へ行く途中の支流の川。
この風景だけ見ていると、平成なのか昭和なのか、時代がほとんど分かりませんね。





歩くことおよそ15分、利根川の堤防にたどり着きました。





右に写るのが、先ほど列車で川を渡ってきた鉄橋です。
このくらい大きな川になると、堤防から本流までの距離も遠い感じですね。





まぁ、この壮大な景色が見られただけでも良いか。





川の直ぐそばにも家が建っています。
この前の鬼怒川の氾濫を見てしまうと、川端には住みたいと思わないなぁ。





出発の時間も迫ってきたので、先ほど歩いてきた道を引き返します。





無事、駅まで戻ってきました。
それなりに良い運動になりました。





十二橋駅全景。
これだけ見ても、駅だか何だか分かりませんね。





相変わらずの開けた景色。
次回は、晴れた夕暮れなどに来てみたいですね。





じきに訪れた鹿島線の列車に乗って、再び鹿島神宮方面へ出発します。





途中で渡る湖、北浦です。
一見、海のようにも見えるほど広大ですね。
地図で見ると、それほどでもないのですが・・・。

列車は北浦を渡って程なく、終点の鹿島神宮駅に到着しました。





実は、鹿島線の終着駅は次の鹿島サッカースタジアム駅なのですが、この日は金曜日でサッカーの試合無し。
スタジアム駅は休業日です。
なお、鹿島サッカースタジアムまでは紛れも無くJR区間なのですが、走っている列車はJRのものではないという、何とも変わった運行状況となっています。

その列車については、このあと紹介します。





鹿島神宮駅外観。





せっかくここまで来たので、近くにある鹿島神宮まで行ってみたいと思います。





途中にある、剣聖「塚原卜伝(つかはらぼくでん)」生誕之地の表示と銅像。
この剣聖とやら、名前は聞いた事があるものの、どんな人かよく知りません。
とりあえずwikipediaで簡単に調べてみたところ、

「幾度も真剣勝負に臨みつつ一度も刀傷を受けなかった」などの伝説により後世に剣聖と謳われ、好んで講談の題材とされ、広く知られた。著名な逸話のひとつで勝負事にまつわる訓話としてもよく引き合いに出されるものに、『甲陽軍鑑』に伝わる「無手勝流」がある。
この中で、卜伝は琵琶湖の船中で若い剣士と乗り合いになり、相手が卜伝だと知ったその剣士が決闘を挑んでくる。彼はのらりくらりとかわそうとするが、血気にはやる剣士は卜伝が臆病風に吹かれて決闘から逃れようとしていると思いこみ、ますます調子に乗って彼を罵倒する。
周囲に迷惑がかかることを気にした卜伝は、船を降りて決闘を受けることを告げ、剣士と二人で小舟に乗り移る。そのまま卜伝は近傍の小島に船を寄せるのだが、水深が足の立つ程になるやいなや、剣士は船を飛び降り島へ急ごうとする。しかし卜伝はそのままなにくわぬ調子で、櫂を漕いで島から離れてしまう。
取り残されたことに気付いた剣士が大声で卜伝を罵倒するが、卜伝は「戦わずして勝つ、これが無手勝流だ」と言って高笑いしながら去ってしまったという。

とのこと。
う〜ん、私は決闘のシステムはよく分からないけど、決闘を受けておいて相手を巻いて高笑いするのが「勝ち」と言ってよいのか、何とも理解に苦しむ逸話ですね。
とにかく、この読み方が難しい卜伝さんが、ここ鹿嶋ゆかりの偉人なんだとか。





「卜伝にぎわい広場」・・・は、当然ながらにぎわっておらず、誰もいませんでした。





そんなこんなで、鹿島神宮に到着。
妙に真新しい大鳥居は、昨年の6月に建て直されたもの。
先代の大鳥居が4年前の大震災で倒壊してしまったことによるものだとか。





少し離れて見る楼門。
もともと鬱蒼とした雰囲気ですが、雨模様もあって何とも言えない静けさが漂います。

さて、神社を参拝するのが目的の旅ではありませんので、この辺りで列車の旅に戻る事にします。





鹿島神宮駅からは、鹿嶋臨海鉄道に乗車します。
先ほども軽く説明しましたが、鹿島神宮駅・鹿嶋サッカースタジアム駅間は、路線はJR線の区分ですが、運行は鹿嶋臨海鉄道が行っています。
そのため、JRを完乗するには、鹿嶋臨海鉄道に乗車しなければならないという、良く分からない状況になっております。





鹿島神宮駅から、終点水戸駅までの乗車きっぷ。
距離56.2kmに対して、運賃1,570円。高ぇ〜。





車内広告の一つ。
沿線の大洗市は、アニメ「ガルパン」とやらの聖地となっているらしく、ポスターやラッピング電車をちょくちょく見かけます。
まぁ、銚子電鉄のぬれ煎餅同様、何か起爆剤になるネタがあるのは良い事なんじゃないですかね。





鹿島神宮駅を出て直ぐに通過する、学校とおぼしき施設のプール。
この雨天の寒い日にプールに入っている人がいます。
何とも、ご苦労な事ですなぁ。
・・・体罰の現場でなければいいのですが。





今日も夕方となり、景色がだんだんと見られなくなってきました。
先ほどの大洗周辺も含めて、晴れていれば海が綺麗に見えるはずなのですが、今日は見ての通り曇天模様。
いいんだ。今日は単に「来た」というだけでいいんだ。





終点の水戸駅に到着。
ここからは、再びフリーきっぷを使用し、自宅に帰るとします。





常磐線に乗車し、約2時間で都心部の日暮里駅に到着します。





日暮里駅からは、京浜東北線に乗って桜木町まで乗車。





今回の日帰りの旅も、無事終了しました。
明日から6日間の旅を控えている事もあり、今回は完乗と言うよりは観光に力点を置いた旅となりました。
まぁ、それでも総武本線・成田線・鹿島線の3路線を乗りつぶせたので、上出来です。

さて、いよいよ明日からは大旅行のスタート。
本レポートも編集に時間はかかるかと思いますが、1日ずつ更新していくので、あまり期待せずに待っていただければ幸いです。





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