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JR完全乗車の旅JR complete

2016年3月19日(土) 北の大地、自分との戦いの旅


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完乗の旅を始めてから、2回目の春が到来しました。
鉄道界で春と言えば、ダイヤ改正の時期。
毎年、従来の鉄道運行体系が見直される中で、役割を終えて歴史に幕を閉じる路線や駅があるのが常です。

今年のダイヤ改正は、何と言っても北海道新幹線が開通するという、北海道にとっての一大イベントを控えています。
一方、その影響で廃止となってしまう路線(江差線)や、廃止となってしまう駅もいくつかあります。

今回の旅は、廃止を1週間後に控えている、とある複数の駅を訪れるのが主な目的です。
もちろん、今回も青春18きっぷを使うのですが、春の3連休という事で飛行機代や、途中の特急料金などがもろもろかかり、いつものように倹約を突き詰める旅とはいかなくなりそうです。
しかし、この時期に訪れないと二度と行く機会は無いし、たまにはお金を多めに使う鉄道の旅があっても良いのではないかと思います。
そして、その廃止予定の駅訪問だけでなく、他にも2つほど目的を設定し、今回の旅に臨みました。





今季も購入した、青春18きっぷ。
実は、今日は鉄道に乗車する区間が短いので、使用しません。
今回は、2泊3日の旅で2日分だけ使用する予定です。





まず来たのは、京急横浜駅。
となると、もちろん行き先は・・・





日本の空の玄関口、羽田空港。
これで、我が完乗の旅で飛行機を使用するのは3回目になります。

ちなみに今日は、飛行機の時刻が10時40分発と遅いため、この時点で朝9時過ぎです。
いつもは、ほぼ始発に乗って旅を始めるのが普通ですが、たまにはのんびりとスタートするのも良いですね。





羽田空港の国内線ターミナルに到着。
保安検査場を抜け、出発ロビーに向かいます。





今日乗るのは、10時40分発 JAL553便旭川空港行きです。
本当はもっと早い便もあったのですが、そちらは連休価格で暴利をむさぼられることになるので、この便に落ち着きました。
それでも、往復+2泊で5万円ほどしましたけどね(閑散期だと3万円後半くらい)。
まぁ、たまにはこのくらいの出費は良しとしましょう。
それよりも、せっかくの北海道旅行ですし、廃駅予定の駅との忘れられない出会いがあるはずです。
思う存分、楽しもうと思います。





旭川行きの飛行機に搭乗します。
今日はここ羽田周辺では雨が降っていますが、どうせ北海道に行ってしまえば関係ないでしょう。





2時間後、旭川空港に無事着陸。
・・・こっちもやっぱり雨でした。





空港の外に出ると、雪景色ではあるものの、それほど深くは積もっておらず、雪が凍結している感じです。





ここ旭川空港からは、旭川駅行きのバスに乗車します。
空港周辺はひたすら広大な畑が広がるのみ。
この後どんな活動をするにせよ、とにかく駅まで行かない事には始まりません。





空港から約40分ほどで、旭川駅に到着しました。





旭川駅に来たのは、昨年の12月以来の2回目ですね(2015年12月13日の旅日記参照)。





駅の中は、ついにあと1週間後に迫った北海道新幹線開業の表示が、あちこちに見られます。
と言っても、今回の開業は新函館北斗までですので、旭川駅を利用する人にはほとんど関係の無い話でしょう。
(函館と旭川は400km以上離れていますからね)

ただ、「北海道に新幹線が上陸する」という意味合いは非常に大きく、北海道という地域そのものが注目されるきっかけでもあるので、PRとしては妥当だと思います。
何かと厳しい採算の話ばかり聞かれるJR北海道ですが、今後も貴重な公共交通機関として、人々の足代わりとなり続けてほしいものです。

さて、今回最大の目的である廃止予定駅訪問は、実は明日に予定しています。
と言うのも、旭川に着いた時点で既に昼過ぎですし、駅訪問には明日1日を使おうと思っているからです。
それでは、今日これから半日は何をするのでしょう?

その答えとなるのが、この券。





そう。今日はこの券によって得られる権利を行使しに行きます。
本来なら、この駅に行くには当然鉄道を使用すべきところですが、今回は時間の関係等があって、往路は全てバスを使用します。





旭川駅から少し離れた場所にある、バス乗り場。
ここから、留萌駅まではこのバスで移動する事になります。
以前の旅(2015年12月13日の旅日記参照)では、留萌駅から深川駅まで移動するときに使った、あのバスです。
今日は、旭川駅から留萌駅まで約2時間かけて移動します。





整理券をとり、乗車します。





このバスはワンマンバスなのですが、移動する距離が長い事もあり、バスの作りは高速バスのそれに近いです。
費用は1,650円。
鉄道での移動だと1,640円ですから、ほぼ同じ料金ですね(乗り放題切符を考えなければ)。





バスは旭川を出発し、雪が残る北海道の台地を走ります。





北海道の景色を堪能しながらのバスの旅というのも、趣深いものですね。
鉄道資源が次々と失われる中で、北海道旅行におけるバスという移動手段は、無くてはならないものです。





約1時間後、深川駅前に到着。
以前の旅で、留萌からのバスを降りた停留所ですね。

今日は、さらにバスに乗り続けて、留萌駅を目指します。





先ほどの区間よりは民家が少なく、雪も深くなっています。
この辺りは、まだ留萌本線の廃止予定はありませんが、いつなくなってもおかしくない過疎区間でもあります。





旭川駅から約2時間かけて、留萌駅前のバス停留所に到着しました。
ここから徒歩数分で、留萌駅まで行く事ができます。





留萌駅に到着。





そういえば、以前の旅では留萌駅を外側からきちんと眺める暇は無かったんですよね。





駅の中には待合室があり、留萌本線の歴史を伝える写真の数々が展示されています。
これらは一般の方からの寄付も多いようで、留萌本線が地元の人にとって重要な存在である事を伺わせます。





駅の中には立ち食いそば屋もありますが、今は営業していません。
まぁ、やっていたとしても、今日は別の場所で食事をする予定なので、またの機会のお楽しみですね。





留萌駅では、当駅と増毛駅の硬券入場券が販売されています。
そういえば、以前の旅で購入して帰ろうと思っていたけど、忘れてしまっていたんですよね。
今日はしっかりと忘れずに購入するとしましょう。





留萌駅、増毛駅の入場券。
特に増毛駅の方は駅の名前もあって、
自前の森林資源が乏しい人が好んで買っていくようです。





入場券裏面。
こういう何気ない品の一つ一つが、後で旅を振り返る時の思い出になるんですよね。

さて、この時点で次のバス発車まであと30分。
微妙に時間が余ってしまい、どうしようかと思っていたところ・・・





駅の近くにある、土産屋の案内を見つけました。
何でも、留萌本線のオリジナルグッズも置いているとの事。
店の場所はバス停のすぐ近くという事で、これは絶好の暇つぶしになりそうですね。





駅から徒歩3分程で、店に到着。
店内には、食品や酒などの定番の土産や、留萌本線の駅が印字されているマウスパッドなどが販売されていました。
せっかく来たからには、何かしら買っていきたいもの。
店内を周りながら何を買おうか考えていると・・・

何やら怪しい別部屋があります。
イメージとしては、レンタルビデオ屋の「18歳未満入場禁止」のような部屋。
でも、ここにあるのはそういう部屋では無さそうです。
せっかくなので、入ってみました。





・・・何コレ? 
ショボイ・・・。
どうやら、地元の名産であるかずのこをモチーフにしたゆるキャラのようです(名前はKAZUMOとのこと)。
それはいいのだけれど、なぜ金屏風? なぜ「一億円」?





そして傍らにある、「開運KAZUMOおみくじ」。
1回200円で、数の子型(卵型とも言う)のおみくじを引く事ができるようです。 ショボイ・・・。

・・・いくら旅先で財布の紐が緩いとは言え、これに金を払う気にはなれませんでした。





気を取り直して、旅を再開します(お土産は一応、数点買いました)。
行き先は、もちろん増毛駅。
なお、増毛までの留萌本線はまだ廃止になっていないのですが、春先のこの時期は雪崩の危険があるとの事で、長期の運休(1ヶ月以上)になっています。
天候に左右されてしまう等の理由も、この区間が廃止となってしまう一因なのでしょうね。





留萌ー増毛間の日本海の風景。

















眺めはよいものの、天候が曇りとあって、景色はあまり見通しがよくありませんでした。
まぁ、冬の日本海らしいという感じではありました。





40分後、増毛駅のバス停に到着しました。





雪は、昨年の12月に来たときよりも高く積もっています。
しかし、駅周辺は雪かきのお陰か、人や車が通行する通路は充分に確保されていました。





増毛駅、2度目の訪問です。





増毛駅

年が明けても、頭頂部に関する人々の願いは変わりません。





増毛駅舎。





留萌本線の終端から、増毛駅ホーム方向を望みます。





駅のホームに入ってみます。
先ほども書いたように、留萌本線の留萌ー増毛間は現在、雪崩の危険があるとのことで運休中。
列車が来る事のない駅のホームは、人の気配が全く無く、静寂に包まれています。

・・・と言っても、運休でなくとも1日5往復しか来ないのだから、大抵は静かなんですけどね。





増毛駅名標。
運休中であっても、明かりで照らされています。





駅のホームから見える、増毛灯台。
こちらは休むことなく、増毛に行き来する船の安全を見守っています。

さて、3ヶ月ぶりの増毛駅を散策したところで、本日のメインイベントをこなそうと思います。





昨年の12月に引き続き、今回もやって来た寿司のまつくら。
今後も増毛に来る際には、食事は毎回ここで決まりですね。

ちなみに12月の旅の後、職場の鉄道仲間にこの店を話したところ、年末に増毛駅と当店を訪れたそうです。
元々、廃止予定の増毛駅を訪れる予定だったところに私の話があったので、立ち寄ってくれたとの事。
こうして仲間同士、旅先での出来事やおいしい店の情報交換などできるのは、うれしい事ですね。

さあ、いよいよあの券を取り出します。





800円引きの券であると同時に、当店最大の品であるスーパージャンボチラシの挑戦権証明書でもあります。
券を提示し、注文の品が来るのを待ちます。 そして・・・





ついに姿を現した、スーパージャンボちらし(3,560円)。
確かにデカい!
2人前のにぎり寿司に使用するくらいの寿司皿に、酢飯と海の幸がこれでもかと言うほど山盛りになっています。
重量もかなりのもので、その重さは2kg以上とのことです。
前回のジャンボちらしと比較して、1.5倍ほどの量でしょうか。





う~む、これが今から全部胃袋に入るのか・・・?
自信が無くなってきましたが、そもそも食事を楽しむのが最大の目的。
さっそく、いただきます。

・・・

やっぱり最高に旨い!
具が一つ一つ海の香りが香り、それに酢飯が非常に合う!
それがこんなにも山盛りにあるなんて、人生の至福ですね!


[10分後]
まだ大丈夫だけど・・・まだ3分の1くらいしか減ってない。
美味しいけど、そろそろ酢飯が重たく感じてきた・・・。


[20分後]
さすがに少し苦しくなってきた・・・。
というか、酢飯が重い・・・。


[30分後]
く・・・苦しい・・・。
というか、酢飯が重い・・・。


[40分後]
寿司ネタは全て片付けたものの、もうほとんど箸が進まない・・・。
というか、酢飯が重い・・・。

これはギブアップもあり得るか?
でも、めったに来れない店の料理。ぜひ、完食したい。
しかし、今日はこの後、またバスや鉄道でホテルまで帰らなければならない。
もし、移動中に吐き気でももよおしたら、目も当てられないことになってしまうなぁ。
それに明日は、10km以上は歩く予定だし・・・。

食べたい。でも、この後の事も考えると無茶はできない。 どうする・・・?

色々と考えた結果・・・





参りました!!

ここは泣く泣くギブアップ。
酢飯をおにぎり半分くらい残し、無念のリタイアです。

これだけなら、少し頑張れば食べられそうに思うかもしれませんが、ここまでが体調を崩さない程度の私の限界。
「限界」ですから、本当にこれ以上は入りません。
限界まで沢山食べた事もある人なら、分かってくれると思いますが・・・。

お代を払って、店の大将に残してしまった事を謝りますが、大将は全く気にかける様子なく、
「また来てください」
と言ってくださいました。その言葉に応えられるよう、また来ようと心に誓うのでした。


超満腹で店を出て、駅へ向かいます。





増毛駅、再び。
営業している状態を見るのはこれで最後かもしれないので、もう一度よく見ておきます。





駅には明かりが付いていますが、誰もいません。
静かに時が流れています。





増毛駅に別れを告げ、バス停にてバスを待ちます。





やって来た、留萌行きのバスに乗り込みます。

バスの中にて、体に多少の異変を感じます。
吐き気はしないものの、お腹が非常に重くて圧迫感を感じ(当たり前か)、背筋をピンと伸ばせません。
また、意識がボーッとして、外の景色を見る事すらおっくうな状態です。
予想通りではありましたが、限界近くの大食いをしたため、体が全力で消化体制に入っているのでしょう。
座って目を閉じ、安静状態で乗車を続けます。





約40分で、留萌駅に到着。

くぅ・・・お腹が重い・・・。 体全体も重い・・・。





駅の中に入り、向かう先は・・・待合室のイス。
ここでも、目を閉じて絶対安静状態を保ちます。

ここ留萌駅では約1時間の待ち時間があり、本来なら周辺の散策をするところですが、そんな余裕は全くありません。
今はひたすら、酢飯が消化されるのを静かに待ちます。



1時間後、列車の時間が近づいてきたので、駅のホームに出ます。
体は・・・相変わらず重いものの、先ほどよりは少しマシになりました。
やっぱり、あの酢飯を最後まで食べていたら、本当にヤバかったかもしれないなぁ。
我ながら、自制して懸命な判断をしたものです。





留萌駅から、今回の旅初めての鉄道の旅が始まります。





留萌駅ホーム増毛方面。





向かい側のホームの駅名板。
1m以上の高さにある駅名板が、埋まってしまっています。
やっぱり、雪かきをしないとこのくらい余裕で積もってしまうんですね。





留萌本線の車両。
復路は、留萌から旭川までちょうど良い時間帯の列車がありました。





整理券を取り、留萌本線に乗車。





約1時間後、深川駅に到着。





深川駅に概観を撮影します。
撮影後、すぐに待合室に入り、また休息を取ります。





さらに約1時間後、列車の時間が近づいてきたので、乗車券を購入します。
先ほどの留萌駅では切符を購入できなかったため、深川駅で遡っての購入となりました。
なお、今日乗車するのは1,640円分のみなので、青春18きっぷを使うと逆に高くなってしまいます。
なので、今日は素直に乗車券を購入したわけです。





ホームに入場してきた、旭川行きの列車。





またもや、休息の時間となりそうです。





30分後、本日の終着駅である旭川駅に戻ってきました。





まだ体が重い・・・けれど、休息をとって消化が進んだお陰か、意識ははっきりしています。
今日は完食できなかったのは残念でしたが、美味しい料理を沢山食べられて、この上ない至福でした。





今日のホテルは、旭川駅に近い場所にとりました。
ちなみに、明日もこのホテルの同じ部屋を予約しているため、荷物はあさって朝まで置くことができます。
これも、連泊することのメリットですね。

さて、明日はいよいよ廃止となる駅の訪問です。
さらに、先ほども書いたように10km以上も歩くことになります。
冬の北海道の大地を徒歩で移動するなど、全くもって無謀な旅計画ですが、明日の予定を1日におさめるにはどうしても必要な行程なのです。
幸い、天気予報は晴れとのことなので、徒歩の旅が良いものになってくれれば幸いです。
とにかく今日は、早く休んで明日のための体力を蓄える・・・とともに、早く酢飯を消化し終わらなければ。

今回の旅の目的の一つ
「増毛でスーパージャンボちらしを食す」、一応達成!(完食ならず)





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