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JR完全乗車の旅JR complete

2016年1月11日(月) うどん県にて四国完乗の旅


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四国一周の旅、3日目(最終日)。
本来ならこの日は、夜から広島で悪魔のミサを参拝するはずだったのですが、それも頓挫してしまいました。
通常業務が明日朝から始まるため、今日は夕方まで四国を周遊した後、関東へ向けて帰途につくことになっています。





朝5時40分の松山駅。
やっぱり、不気味だって。配色変えようよ。

さて、青春18きっぷは昨日までで使い切り、かつ今日1月11日は今季の18きっぷ使用期間外となりました。
という事で、あらかじめ昨日、窪川駅で購入した「四国再発見早トクきっぷ」の出番となります。





購入条件に縛りはありつつも、十分に元を取ることができる、優れた切符です。
ただし、こちらの切符が有効なのは四国のみ。四国を出てから関東までの帰路は別に用意する必要があります。

本来なら、明日の夕方に高松空港からの航空便に乗るはずだったのですが、そちらはやむなく捨てることになりました。
という事で、改めて関東まで帰るための切符を購入しておきます。





児島駅(四国から岡山側に渡って最初の駅)から横浜までの普通乗車券と・・・





岡山から新横浜までの新幹線自由席特急券。
パック料金などで割り引いた航空券よりは割高ですが、それでも定時性・安定性の面で信頼度は高いですよね。
これで、自宅まで帰る算段は整いました。
(実は、このタイミングで帰りの乗車券を買っておいた事が、後々役立つことにもなります)





今日の乗車は松山駅からスタート。
単に四国一周を目指すのなら、ここから高松方面(この駅名標だと三津浜方面)に乗車するのですが、今回は反対側の伊予大洲方面(この駅名標だと市坪方面)に乗車します。
その理由は・・・





こちらは、とある駅で撮影した、この近辺の路線図です。
昨夜は図の下段の伊予大洲から、左側の路線を通って、上段の松山まで至りました。
すると、当然ながら右側の路線(予讃線 内子経由)が残ってしまいます。
そこを今から乗りに行こうという事です。

もちろん、今から行って引き返すとなると、昨日とあわせて重複して乗る区間が出てしまいますが、仕方ないこと。
今後、この区間のみを乗りにはるばる関東から来ることを考えれば、今のうちに乗っておいた方が遥かにマシですね。

ちなみに今から乗るのは、昨日と同じ図の左側を回る路線です。





予讃線の宇和島行き列車に乗り、途中の伊予大洲で下車することになります。
(ずっと乗り続けると、昨日と同じように200分程かけて宇和島まで行ってしまいますからね)





列車の中に入ってみると・・・見事に誰もいない!
後から数人乗ってきたものの、ほとんど貸切状態ですね。





列車は、昨日来た道を引き返す形で進みます。





やがて、少しずつ夜が白んできました。
この辺りは、伊予灘を望む海の景色が綺麗な所で、下灘駅や串駅といった名物駅が並ぶ地帯です。
しかし、この日は通るのが早朝だったため、暗い海しか見られなかった、という寂しい結果に終わりました。
ここも・・・再訪を目指す場所になるんでしょうねぇ。
何か、完乗の旅がもし終わったとしても、むしろ行くべきところが沢山増えてしまうような気もしてきました。
(嬉しい悲鳴状態ですが)





陽が登ってきたものの、本日は曇天模様につき、明るさはイマイチです。
雨は降らないとのことですが、昨日までの晴天は望めなさそうですね。





海岸から内陸に入り、列車は肱川(ひじがわ)と併走します。





伊予大洲駅の隣駅、五郎駅。
なかなか面白い名前の駅です。





松山から遡ることおよそ100分、伊予大洲駅に到着しました。
ここで昨日は、20分程の停車時間がありましたが、体調不良で散策はしませんでしたね。





ここら一帯の路線図。というか、先ほど引用した写真。
これから、今回の目的である内子経由の予讃線に乗車します。





改めて、松山行きの列車に乗車します。

ちなみにこの内子経由の予讃線ですが、正確に言うと間に内子線(うちこせん)を挟んできます。





内子線の起点は、伊予大洲駅の隣にある新谷(にいや)駅。





新谷駅から5.3kmを10分程で移動して・・・





3つ先の内子駅に到着。
以上、内子線終了。

・・・この妙に短い内子線ですが、こうなったのにも歴史的背景があります。





本日、三度登場の路線図。
もともと内子線は、先ほどの五郎駅から、伊予大洲駅を通らずに新谷・喜多山・五十崎・内子と結ぶ線でした。
(レールの幅が狭く、線形も良くなかったようです)
そこから、レールの線形改良工事などを経て、予讃線に組み込まれる形とはなったものの、路線名は内子線のまま存続している、とのことです。

全国を見渡せば、宮崎空港線(1.4km)のような超短距離路線もありますし、路線の形や背景は様々ですよね。





先ほど引き返してきた海岸線とは打って変わり、内子経由では山中を突き進みます。





伊予中山駅。





やがて平地に至り、本日の出発地点である松山に近づいてきました。





松山駅の隣の市坪駅。そして・・・





松山駅に帰ってきました。

松山駅では次の列車まで30分間あるので、改札の外まで出てみます。





昼間の松山駅外観。
変な色のライトは無く、落ち着いた色合いとデザインの佇まい。
こうして見ると、良い駅ですよね、松山駅。 あのライトが無ければ。

松山駅本来の姿を見られたところで、早くも昼食の時間(早朝から動くとそうなりますよね)。
しかし、朝9時では飲食店はあまり開いておらず、待ち時間も微妙に短し。
となれば、食事のアテとしては・・・





駅弁を購入して車内で食す。これに限りますね。
今回購入したのは、「お弁当 がんばれ四国」





本日も、昨日に高知駅で購入した弁当と同様、体にやさしい構成の弁当となっております。
旅をしていると、どうしてもラーメンとかの油物を食すことが増えてしまいますからね。
せめて弁当は軽めのものでバランスを取らないとね。

まぁ、たまには焼肉系のガッツリ弁当も買ってはいるのですが、これ系はどうも当たりが少ないですからね。
(当日記でも紹介している通りです。)





松山駅を出ると、列車は海岸線沿いを走っていきます。
ここからしばらくは、海が見えるポイントが多く、四国列車の旅の中でも気持ちが高揚する辺りでもあります。





途中の浅海駅。





引き続き、海を望む景色が続きます。





遠くに見えるのは・・・愛媛の今治と広島の尾道を結ぶ、しまなみ海道ですね。
以前の四国訪問では、レンタカーで尾道方面へ抜けたのですが、今回は鉄道につき近づけるのはここまでです。
しまなみ海道は、サイクリングの聖地としても知られているので、ぜひいつか自転車で横断してみたいと思います。
(自転車を遠路はるばる持参するのは大変なので、当然ながらレンタサイクルなのでしょうけどね)





景色を眺めている際、唐突に始まった視力検査。
2時の方向から、上、右、下、左、上?、右?、・・・見えない。
というか、列車が動いているし、そもそも答えるのはこの位置からでいいのか?

当然ながら、厳密な視力検査としてはその精度が疑われるところ。
・・・しかし、この視力検査型時計の最大の目的であろう「広報活動」においては、成果があったようです。
何せ、私がこうして記事にしてしまっていますからね・・・。





一応、答えが確認できる写真。
これを暗記してしまえば、あなたの視力は2.0が保障される・・・かもしれません。
でも、見えなかったのなら、場合によっては眼科を受診しましょう。





今治駅に到着。





この辺りからは海岸線を離れ、平地の田園風景が広がってきます。





松山駅からはるばる2時間、終点の
伊予西条駅に到着しました。
なお、松山駅からここへ来る途中で
伊予北条という駅があって、人によっては当駅と間違えやすいのだとか。
ちなみに、松山駅から
伊予西条方面へ向かう際、1日に数本は伊予北条止まりの列車があり、勘違いでこれを目当てに乗車してしまうと、伊予西条はおろか今治にすらも行くことができないので、お気をつけください。





そんな紛らわしい駅名の伊予西条からは、高松行きの列車に乗車します。
ここから高松までは、たっぷりと167分間の列車の旅となります。




この区間は、海が近くにはあるものの、遠めに眺める感じの景色が続きます。





途中の観音寺駅。





みの駅。
漢字はなく、平仮名で「
みの」駅です。

そもそもこの駅、開業時には「高瀬大坊」駅という大層な名前がついていたそうですが、所在地が合併により三野町(みのちょう)になったことで、駅名も「
みの」にすることになったそうです。
ただし、「三野」としてしまうと、徳島県の三野町と紛らわしいため、平仮名で
みの駅とすることになったそうです。

ちなみに、JRで平仮名のみの駅名というのも珍しそうなので、一体いくつあるのか調べたところ・・・
これは偶然か必然か、カタカナのみの駅と同じ7つあるとのことです。

いわき駅(JR東日本・常磐線、磐越東線)
うきは駅(JR九州・久大本線)
えびの駅(JR九州・吉都線)
ししぶ駅(JR九州・鹿児島本線)
ほしみ駅(JR北海道・函館本線)
ほっとゆだ駅(JR東日本・北上線)
みの駅(JR四国・予讃線)

こうして見ると、九州に集中していますね。
少し調べてみたところ、どうやらカタカナ駅よりは到達しやすい所が多いように思います。
まぁ、これらも意識の片隅に入れておき、今後の旅計画の際に回収していくとしましょう。
(ちなみに、これを書いている2017年10月末時点で、7駅中の6駅には到達済み、写真におさめたのは2駅のみですね)





列車は、瀬戸内海の島々を望む景色とともに、四国の北部を走行します。










車窓から海を見る景色は、全国どこへ行っても微妙に異なり、飽きることはありませんね。





昨日も来た多度津駅に到着しました。
すると、列車はこの駅で待ち合わせのために10分間の停車をするそうです。
10分間あれば、駅の外くらいは行ってこれるな・・・。

という事で、外へ出てきました。





昨日も見ましたが、改めて「少林寺拳法発祥のまち」の碑。
そもそも昨日の多度津訪問は、今日ここで外へ出られなかった時のための保険でした。
いくら待ち合わせが10分間あっても、遅延が生じれば吹き飛んでしまいますからね。
一応は、こうして明るい場所で碑を確認することができて、良かったです。





なお、多度津駅の傍らにはSLが運行していた頃の給水塔が現在も残っています。
多度津は四国の鉄道発祥の地でもあり、昔も今も四国における鉄道の要所となっています。

そんな多度津駅を後にし、列車は終着駅へ向かいます。





終点である、
うどん県さぬき高松うどん駅に到着しました。





さぬき高松うどん駅は、全路線が行き止まりの構造(いわゆる終着駅構造)になっており・・・





その車止めの向こう側を、こうして行き来することができます。
乗り換えをする際に階段を昇り降りする必要がなく、便利な構造ですね。





うどん県の主要駅、さぬき高松うどん駅の外観です。
そういえば、前にこの駅に立ち寄った時は、駅の外には出なかったので、駅舎を外から見るのは初めてですね。
駅舎のデザインについては・・・ノーコメント。





駅構内に再び戻り、うどん屋に入店します。
ここは以前「サンライズ瀬戸」に乗車時、駅の停車時間に急いでうどんをかきこんだ、思い出の店でもあります。





その時にも食した、かきあげうどん。
・・・うむ、コシがあって旨い!
さすがに
うどん県を自称するだけのことはある!

・・・でも、うどんの食べすぎは糖尿病との相関関係も見られるようですし、ほどほどにしておくとします。


食事も済んだところで、次の目的地に向かうことにします。
これまで四国の乗り放題切符で移動してきましたが、ここで別の切符を購入します。





それは、ここから池谷という駅までの乗車券と、自由席特急券。
なぜ乗り放題切符があるのにわざわざ特急に乗車するのかというと、

・普通列車の本数が少ないから
・普通列車だと、時間がかかりすぎるから


です。
同じパターンは北海道を旅するとき等にも、よくありますね。
安さだけにこだわっていると、非常に窮屈な旅になってしまうので、時には思い切った出費も必要、ということです。





ともかく、これから四国の旅で唯一の特急乗車をします。





乗車するのは「特急うずしお」。





自由席は潤沢に空いており、指定席を取るほどではありませんでした。





四国の特急の旅、いざスタート。





途中の志度駅。
次の駅名は「
オレンジタウン」。
そう、全国に7つしかないJRの鉄道カタカナ駅の一つです。
今回は残念ながらゆっくりと下車できないので、せめて駅名標だけでもカメラにおさえたいところ。

横目で駅名標の位置を確認しつつ、カメラでピントを絞って、来るべき瞬間に備えます・・・。





少しブレてしまった・・・が、及第点か。
一応は通ったという記録は残せました。





本区間のメインイベント(オレンジタウン)終了後、列車は
うどん県の平野を走ります。






列車は、乗車してから1時間程で池谷駅に到着しました。





池谷駅を出発し、次第に小さくなっていく列車・・・。





・・・広大な平野の風景が広がる、良い駅ですね。
列車が去ったところで、池谷駅の散策を始めます。





池谷駅のホーム(1・2番線)。
そもそも、なぜこの駅で途中下車したかというと・・・









ここが高徳線と鳴門線の分岐駅だからです。
今回の四国列車の旅は鳴門線からスタートしたのですが、ここ池谷駅が鳴門線の起点にもなっているのです。
おとといは、ここから高徳線に列車が連絡していたため、池谷で下車する必要が無かったわけです。

そして・・・実は今をもって
JR四国の完乗が完了しました!
おぉ~、本当に3日間で完乗できましたね。
最後の区間は特急を使いましたが、これは今日中に関東まで帰らなければならないからで、普通列車で今日中にちゃんとここまで来ることもできていました。

何気に、JR一社の路線を完乗したのって、今回が初めてですね。
まぁ、営業キロ数が他社と比べて圧倒的に小さいので、当たり前か(855.2km)。





そんな感慨に浸りつつも、池谷駅の散策を続けます。
駅は2路線の分岐駅であるため、Y字型の構造をしています。
(北を上にしてみた場合、『Y』の右上方向が鳴門線に当たるわけです)





駅舎内の待合室。





駅舎全景。
何の変哲も無い駅前の様子ですが、私にとってはJR四国を初完乗した記念の駅となりました。

さて、今回の旅の目的も達成したところだし、ここからは自宅へ帰る旅を始めます。





池谷駅からは、今来た路線を引き返し、高松駅まで向かいます。





今日も陽が落ち、暗くなってきました。
外の風景もだんだん見られなくなってきて、当然ながら「オレンジタウン」も目視できなくなってしまいました。
こうなると、車内ではひたすら休息がはかどる事になります。





高松駅に到着。
先ほどの池谷駅からは、何と151分間かかりました。
往路は特急利用で59分間
この格差が、普通列車での今日中の往復を不可能にしてしまったのですね。





ここからは、瀬戸大橋を渡って、岡山まで向かいます。
高松と岡山を1時間弱で結ぶ、快速マリンライナーに乗車します。





車体に描かれたのは、岡山にちなんだ桃太郎と雉。





マリンライナーにはグリーン席もありますが、あくまで快速ですので、
普通乗車券のみで乗車が可能です。
下手すると、
グリーン席の方が景色が悪いという事態もあるとのことです。

マリンライナーは高松駅を出て、非常に高速で進行します。
というか、さっきの「特急うずしお」よりも完全に速いです。





四国の玄関口、坂出(さかいで)駅。





瀬戸大橋を渡って、本州側最初の駅、児島。
橋の写真は、外が真っ暗だったので、撮れませんでした。





終点の岡山到着。
実は途中で対向列車の遅延があったせいで、15分程遅れての到着です。
15分と言うと・・・岡山駅の乗り換え時間が19分間だから、かなりやばいじゃないか!





急いで新幹線ホームに着いたところ・・・間に合った!
一応、この列車は最終列車の一つ前なのですが、夜も遅いですし、余裕をもって早く帰りたいところですよね。
やはり、新幹線の切符は朝のうちにきちんと購入しておいてよかった。
(これが最終列車で切符未購入だったら、かなりピンチでしたね)





岡山駅名標。
夜の8時過ぎの岡山から、その日のうちに横浜へ帰れるのだから、新幹線は改めて素晴らしい乗り物ですね。





駅のホームに到着してすぐに来た列車に乗車します。
新幹線の快適な旅は約3時間。
道中、ほぼ睡眠時間でした。





3時間後、無事に新横浜駅まで帰ってきました。





今回の旅、旅日程の変更などありましたが、JR四国完乗という、確かな実績を残して帰ってくることができました。
もちろん、今後も四国へ旅行することはあるでしょうけど、一度完乗を済ませていれば、旅の行程も完乗にとらわれずに済むので、比較的自由にスケジュールを組めることになります。
いくつも再訪を誓った場所もありますし、また他の地域の乗りつぶしがひと段落したところで、再び四国も訪れてみたいと思います。





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