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JR完全乗車の旅JR complete

2016年1月9日(土) 追憶の金刀比羅への旅


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2016年も年が明けて約1週間。
昨年末に購入した青春18きっぷは2日分残っており、その有効期間は明日(1月10日)までとなっています。
さらに、11日(月・祝)には
地球デビュー30周年記念・期間限定再集結 聖飢魔Ⅱ 続・全席死刑TOUR
が広島にて開催され、それに参拝予定でもあります。
ただ、通常であれば翌日12日(火)は平日であり、当然ながら勤務日でもあります。
となると、ミサに参加するには12日に有休を取得し、さらに今まで行った事の無い場所への旅を3泊4日で予定するのがベスト。
(というか、夜に広島でミサを終えて、翌日朝から出勤するのは不可能)

色々と策を弄して、一通りの旅日程が完成。
行き帰りの交通機関や、宿泊するホテルもバッチリ数ヶ月前に押さえた。
準備万端。よし、あとは旅に出るだけだ!





本業多忙につき、有休を取れませんでした・・・!





まぁ、こうなるような気はしていましたけどね・・・。
となると、当然ながらミサ参拝は絶望的、さらに既に押さえてしまった交通機関やホテルの予約を調整しつつ、旅の内容を見直さなければなりません。
様々な要素が重なる中、「これなら(3泊4日改め)2泊3日を費やすに値する旅だ」というメニューを維持できました。
旅に出る前から予定が崩れてしまいはしたけど、行く以上は意義のある、さらに楽しい旅にしようと思います。





早朝にやってきたのは、京急の横浜駅。京急線に乗車し、京急蒲田で乗り換えます。
JR完乗の旅ということで言えば、利用するのはJR横浜駅という所ですが、今回は京急を利用。
となると、最初の目的地は当然・・・





羽田空港ですね。
今回の旅は、昨年末の北海道旅行に続き、2回目の飛行機利用の旅となります。





飛行機で飛ぶ先は、徳島空港。
そう。今回の旅は、ひたすら四国の中を列車で巡る旅です。
そうは言っても、四国は広い。1日や2日では乗りつくせません。
しかし、JR線に限れば鈍行列車で3日間で巡れることが分かったので、今回はそれを実行に移そうと思います。





まだ夜も明けきらぬ羽田空港から、一路、徳島へ飛びます。





約2時間後、無事に着陸しました。





朝9時前に徳島空港へ到着。
さすがに飛行機を使うと速いですな~。

ちなみに、私は四国を訪れるのは人生で2回目。
一回目は、職場の鉄道仲間と寝台特急「サンライズ瀬戸」に乗車して、琴平駅まで行ったのが始まりでした。
今回の旅は、その時に行った場所をいくつか再訪することにもなります。

本来なら、完乗の旅で初めて四国に来るのだから、やはり列車で訪問すべき、と考える人もいるでしょうけども、休暇が取れる時期等が限られた中で、折り合いをつけながら旅日程を確保するには、飛行機の力は大きいものです。
まぁ、飛行機を使うことで列車の旅が充実するのなら、惜しむ必要は無いだろうというのが私の考えです。

とにかく、せっかく3日間あるのだから、存分に四国を満喫しようと思います。





とは言え、本格的に旅がスタートする前に、一つやっておくことがあります。
到着ゲートを出た私は、そのまま空港のとある航空会社窓口へ向かいます。


私:すみません、お願いがあるのですが。
職員:はい、何でしょうか。
私:3日後の12日、○時×分の便に搭乗予定だったのですが、予定が変わって乗れなくなりました。
  時間になっても私は現れないので、離陸時間間際の名前呼び出しはしないでもらえますか。
職員:(情報照合中)かしこまりました。



そう。帰りの飛行機に乗れないのに本人がその場にいないと、実名を読み上げての呼び出しがかかってしまうので、それをやめてもらう依頼をしたのです。
「じゃあ、単に飛行機の予約をキャンセルすればいいじゃん」
と思われるかもしれません。
しかし残念ながら今回の飛行機は、行き+帰り+ホテル一泊のパック旅行での販売だったため、帰りの飛行機だけをキャンセルすることはできなかったのです。
これも、安いパック旅行ならではの欠点ではありますが、いつもそれ以上に料金を節約させてもらっているので、今回のことくらいは目をつぶらなければなりません。仕方なし。

さて、やる事はやったし、そろそろ腹も減ってきたので、空港内の飲食店で食事でもしようか。
と思って空港内を散策したところ・・・



・・・ロクな店がやってねぇな!


地方に見られる食の貧困。
こういう体験をする度に、地方が衰退していくのも分かるわな、と辛辣な考えが頭をよぎります。
ようやく見つけた一軒のファストフード店。
通常の食事を頼もうとしたところ・・・朝10時まではモーニングしかないとの事

・・・東京からはるばる来た観光客をもてなす気、無いだろ・・・。
まぁ、「もてなす」は求めすぎとしても、観光客を積極的に増やそうと思ったら、まず食の充実は間違いないでしょう。





仕方なく軽食で済ませます。
今日、この後は16時くらいまでまとまった空き時間は無いので、コンビ二でお菓子などを買うとしよう。





食事を終え、空港建物を後にします。

ちなみに、本空港の正式名称は「徳島飛行場」ですが、「徳島阿波おどり空港」の愛称でも知られています。





空港建物の入り口には、阿波踊りをしながら石化してしまった人々・・・のような石像群があります。
まぁ、ウリを前面に押すのはいいけど、都会者は阿波踊りだけを見に来る訳じゃないしなぁ。
何かこう、阿波踊り以外の徳島の魅力をもっと見せてくれないとねぇ。





徳島の今後における、新たな観光資源の発掘や食の充実に期待しつつ、バス乗り場へ向かいます。





徳島空港からは、路線バスでJR鳴門駅まで向かいます。
所要時間は約15分、料金は270円と、かなり手軽に駅まで出られます。





ほぼ定刻どおりに、鳴門駅前に到着。





鳴門駅は、JR鳴門線の終着駅ではありますが、周りに大きな施設は特に無く、市街地の片隅にある平凡な駅という印象です。





駅の中は、一昔前の駅の雰囲気ながらも、清潔感があって好感が持てる感じです。

さて、そんな鳴門駅から完乗の旅をスタートするのですが、目当ての列車が来るまであと1時間あります。
そもそも、飛行機やバスが絡む移動は遅延が起こり易いので、大抵は日程を緩く組んでいるからこその状況です。

しばらくは駅でボーッとしていましたが、せっかくなので散歩も兼ねて、近くの海を眺めに行きました。





海に到着・・・と言いたいところですが、少し距離があるようだったので、海から少し入ったところにある撫養(むや)川に来てみました。
乗り換え等で時間はあるけど、周りにランドマークが無い場合、とりあえず海や川を探すのは基本ですよね。





向こう側には、何やら天守閣も見えます。
後で調べたところ、撫養城(むやじょう)の模擬天守だそうです。
何でも、戦国大名である長宗我部元親が、四国制圧の際、配下に本城を守らせたのだとか。
・・・これ以上の詳細説明は、鬼ヅモ同好会員の「めい」におまかせします。


さて、前置きが長くなりましたが、ここからがJR完乗の旅 四国編の本当のスタートです。





青春18きっぷ4日目は、鳴門駅からの入場。
3日間の旅で残り2日分ということは、1日分足りないことになってしまいますが、もちろん想定済み。
後ほど、代替手段が登場します。





鳴門駅のホームへ向かいます。





ここが鳴門線のどん詰まり。
鳴門線はわずか8.5kmの短路線ですが、それだけに早々と完乗完了しておきたかったところです。





鳴門駅名標。





完乗の旅としては初めて乗車する、JR四国の車両。
四国は非電化区間が多いため、気動車に乗車することが多いでしょう。

とにかく、長くもあっという間な3日間、列車の旅スタートです。





鳴門線は絶景といった箇所は特に無く、徳島県の田園地帯をのんびりと走っていきます。





途中、鳴門線の始発駅である池谷(いけのたに)駅を経由し、徳島駅まで直通運転の列車にて到着しました。





徳島駅からはすぐの連絡で、牟岐(むぎ)線に乗り換え、終点の海部駅まで向かいます。





牟岐線は、時おり川や海が垣間見える風景が続きます。





途中の辺川(へがわ)駅。









遠くに海がチラッとみえますが、それほど海の間近は通りません。

そんなこんなで徳島から約2時間(だいぶ端折りましたけどね)。
終点の海部駅に到着しました。





海部駅名標。
駅の外に出てみます。





海部駅外観。印象は、駅と言うより・・・





ただの陸橋です。
駅の利用者もほとんどおらず、よく言えばのどかな雰囲気です。

なお、JR牟岐線はここで終着ですが、この先は第3セクターの阿佐海岸鉄道が通じており、さらにその先はバスで室戸岬まで行くことができます。
しかし、今回の旅は3日間のみで四国を一周しよう旅。
ほぼJR線に絞って各所を訪れる関係で、今日はここで引き返さなければなりません。





この先も鉄道の旅を長く続けていけば、いつか私鉄等を利用して、JR線だけではいけない場所も多く訪れるでしょう。
その際には、ぜひ室戸岬まで行ってみたいですね。





海部駅の滞在時間、わずか8分間。
完乗の旅は時間との戦い。次なる目的地へ向かいます。





途中、海部川を渡ります。









15分後、牟岐駅に到着。
先ほどの往路では直通運転につき、ここ牟岐駅では下車しませんでしたが、今回はここで乗換えをします。





牟岐駅での接続は2分間。
写真を撮るだけの時間しかなく、すぐに次の列車に乗車します。





途中の日和佐(ひわさ)駅。
この近辺はアオウミガメの産卵地としても知られているようです。

なお、この近くには日和佐城という城があるそうです。
21世紀になっても、城って全国各地にあるものなんですね。
城の全国完全制覇、頑張ってください→「めい」





帰りも、四国ののどかな風景をみつつ、時には休息をとりつつ、列車の旅を楽しみました。





4時間半振りに、徳島駅に最到着しました。





徳島駅外観。
ここ徳島駅は、名前からも推測できるように、徳島県最大の駅であり、JR四国内でも高松について2番目に利用者が多い、四国内での一大ターミナル駅です。
しかし、それでも1日辺りの利用者平均は8000人程で、私がいつも利用している平凡な地下鉄駅(乗り換え路線なし)よりも大幅に少ないという、まさに人口格差を実感する数字でもあります。
さらに、
徳島県は全国で唯一「電車」が走行していない都道府県としても知られ、鉄道の電化の歴史からは取り残されていると言っても過言ではない県でもあります。

まぁ、それでも鉄道が無ければ私はここへ来なかったことも確かでしょうから、全国どこにあっても公共交通機関としての鉄道は、(非電化含め)今後も永く存続してもらいたいものですね(私のような者のためにも)。

さて、朝にも考察したとおり、ようやく食事をゆっくりとる時間ができました。
何を食すか、色々と調べてみたところ・・・





徳島ラーメン!
・・・って、とりあえずどこへ行っても無難なのはラーメンなんですけどね。
味は・・・なかなか旨い! 近所に一軒ほしい! 無論、替え玉も注文。





お腹もいっぱいになり、時刻も17時前の夕刻となってきました。
そろそろ、本日の宿へ向けての移動となってきます。





次に乗車するのは、徳島線。
隣の佐古駅から、佃(つくだ)駅までの67.5kmを結びます。





実際には、佃駅のもう一つ向こうの阿波池田駅まで直通する列車がほとんどのようです。





徳島線の旅、スタート。
・・・と言いつつも、夕暮れの時刻以降となってしまったので、特に車窓の景色はおさめられず。





終点の阿波池田駅に到着しました。
ここでは、25分間の待ち合わせ時間があります。





待ち時間の間、駅周辺を散策しようとおもっていたところ・・・
駅の外に、何やら気になるイルミネーションが見えました。
これは、格好のネタになりそうですね。後で行ってみることにします。





阿波池田駅外観。





駅前アーケードの様子。
ちなみに、明日もこの阿波池田駅で待ち時間が発生するため、今のうちに周辺に何があるかを確認しておきます。
今日のところは、暗くなってしまっているし、駅前の散策のみに留めておきます。

さて、先ほど見えたイルミネーションが何なのか、見に行ってみます。





「へそっ子 公園」という謎のネーミングの公園。
そして・・・





来人イルミネーション と名づけられた、謎のイルミネーション。
キラキラと明かりが変化し、ジャズ系の音楽が流れていますが、周りには私以外に誰もいません。
というか駅前自体、ほとんど人がいません。
静かな街・池田の、ひっそりと行われているイルミネーションをしばし観覧していました。





駅前散策を終え、ホームに戻ります。





本日最後の列車乗車となります。
ここから約1時間程乗車すれば、本日の終着地である琴平(ことひら)駅に到着します。
ただ、例によって既に夜の時間帯のため、車窓からの風景は望めそうにありません。

・・・と思っていると、乗車中に車内アナウンスにて、途中駅で6分間の待ち合わせ時間があるとのこと。
それを聴いた私以外の乗客が、何やらカメラを片手に、いそいそと下車していきます。
私には予備知識が無く、一体何があるのか分かりませんでしたが、周りに続いて下車してみます。





外に出てみると、駅構内には明かりがいくつかあるものの、それ以外は闇が広がる世界。
どうやら、結構な山奥の駅のようです。





駅名標によると、「坪尻駅」だそうです。
坪尻・・・聞いたことが無いな。
鉄の間では有名な駅なのかな?





駅のホーム全景。
どうやらスイッチバック方式になっているようで、左側の線路が駅側。右側が進行方向側のようです。
反対車線の電車は右側線路前方から後方にかけて通過していくようです。
その後、本電車が後退しながら駅を出発し、方向転換の後に右側線路から進行方向へ前進する、という寸法です。

現在ではトンネルの掘削技術が進歩し、長大トンネルが比較的容易に作成できるとあって、このようなスイッチバック方式の駅自体が全国でも次々と姿を消していく中、こういう駅は珍しくなってきています。
そういう点でも、この駅は結構な名物駅なのでしょうね。





駅舎外観。
というか、フラッシュをたき忘れてしまったので、ほとんど何も見えていません。





「秘境の駅 坪尻駅」と、何か取ってつけた秘境感のある駅です。

ちなみに後で調べてみたところ、この坪尻駅は秘境探検家「牛山隆信」氏のサイトによると、何と6位にランキングされている、全国屈指の秘境駅であるとのこと(2017年10月現在)。





この時の私は、それほどの秘境駅に来たとは認識していませんでした。
まぁ、予備知識無しでの秘境駅との出会いというのも、新鮮な気持ちで良いものですけどね。

実はこの駅には、明日の朝にも通る予定ですので、明るい状況でまたカメラを向けようと思います。





そんな秘境駅との思いがけない出会いもありつつ、本日の最終目的地である琴平駅に到着しました。





ここ琴平駅は、今では珍しくなった寝台特急「サンライズ瀬戸」の終着駅にもなっており(延長運転時)、まさにこのホームがその到着場所となっています。
私が昨年、初めて四国を訪れ、ホームに降り立ったのもこの場所でした。





ここ琴平駅は、金刀比羅宮への最寄り駅としても知られ、多くの観光客が連日、訪れています。
ただ、今は夜中であるためか、人気はほとんど無く、心地よい静けさに包まれています。





駅構内の様子。そして・・・





琴平駅と言えば、この駅表示。
JR 琴平駅

昭和的なネオンサインがいい味出しています。
先ほどの坪尻駅とは対照的な、自己主張の強さがありますね。





少し遠くからの図。
ネオンサインだけ、少し浮いてしまっている感はありますね。





ちなみに、ここ琴平には私鉄の通称「琴電」(高松琴平電気鉄道)も通っています。





琴電の琴平駅。
こちらは今回は乗る機会がありませんが、いずれ乗ってみたいと思います。





こちらは、私が以前にも訪れたうどん屋。
やはり今回は、利用する機会に恵まれませんでした。
ここもいずれ、再訪したいところです。





明日も早朝から列車の旅を控えているため、あまり道草をせずに宿へ向かいます。





無事、宿に到着。
今日は飛行機での移動もあったため、日程に余裕を持たせていましたが、明日は朝から夜までビッシリと列車による移動を計画しています。
何せ、これからあと2日間で四国を一周近くしなければなりません(まだ4分の1周くらい?)。
乗るべき列車、行くべき場所をまだまだ控え、体調を維持しなければならないため、早めに就寝するのでした。





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