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2016年9月18日(日) ついに到達、最南端への旅(2)


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2016年9月18日(日)13時20分



終点の都城駅に到着。
私は今回の旅をするまで、この都城という場所を知りませんでしたが、宮崎県を代表する拠点駅の一つです。





駅前には、JR九州が所有する「都城太陽光発電所」という、いわゆるメガソーラー発電所があります。
全国を旅していると、最近特にあちこちで太陽光発電所を見かけるようになりました。
日本は資源の少ない国ですから、こういった空き地を有効活用できる手段がどんどん広まっていくと良いですね。





ここ都城からは、日豊本線(にっぽうほんせん)に乗り換え、鹿児島を目指します。





日豊本線に乗車。





こちらは長崎本線にも使用されていた車両。
頭の部分がクッションになっており、気持ちよく座り続けることができます。





雨こそまで降っていないものの、雨雲が多く立ち込める空模様。
現時点では、台風の最接近は明日の夕方以降とのことです。





途中の大隅大川原(おおすみおおかわら)駅。
「悠久の駅舎」なる表示がありますが、どうみても悠久の時を経た感じの趣ではありません。

一応調べてみると、当駅舎は2010年に立て替えられたもので、地元産の杉が使用されているとのことです。
・・・うむ、やっぱり何で「悠久」なのかよく分からん。
これまではともかく、今後とも末永く駅舎としての悠久の時を刻んで欲しいものです。
・・・と、無理やりフォローしてみました。





やがて、鹿児島湾の海が見えてきました。





遠く向こうには、鹿児島の象徴である桜島も見えてきました。
・・・が、見ての通り頂上付近は厚い雲に覆われてしまっています。
せっかく来たのだから、今日・明日辺りで桜島の完全な姿を見てみたいものですが、台風接近からして難しそうですね。





都城駅から1時間半ほどで、終点の鹿児島中央駅に到着しました。





古くは特急列車や寝台列車の終着駅であった西鹿児島駅として、現在では新幹線の終着駅である鹿児島中央駅として、今も昔も鹿児島の拠点駅として活躍しています。





鹿児島中央駅は、複数の路線が乗り入れる日本最南端の駅でもあり、言うなれば日本最南端のターミナル駅でもあります。





鹿児島も、路面電車が通る街です。
これまでに立ち寄った函館、広島、長崎などなど、路面電車乗車の為に再訪したいものです。





さて、時刻は夕方に差し掛かる頃ですが、今日はこれからもう一つの路線を完乗しに行きます。
その路線は、指宿枕崎線です。





指宿枕崎線の始発点。





そして、2両編成の列車。
鹿児島中央近郊は1時間に数本の運行があるのですが、途中駅からは1日に10往復未満に激減してしまうという、完乗するにはなかなかタイミングを計る必要のある路線です。
まぁ、ローカル線ではよくあることですね。





鹿児島中央駅での乗り換えは47分間と、そこそこ時間があったのですが、食事をするには少し足りないくらいの間隔。
そこで、せっかくなので鹿児島中央駅で駅弁を買ってみました。
今日は、昼の人吉駅の栗ごはん弁当に続き、2食連続で駅弁となりました。





見た目は・・・何か思っていたのと少し違う感じ。
お味は・・・フツー、というかちょっと物足りない。
人並より食事量が多い(普段は少ないけど)私としては、もっとボリュームがあっても良かったなぁ。
とは言え、普段は体型維持のために夕食を少なくしているので、そう考えるとちょうど良いのかな。





列車は鹿児島中央駅を出発。
遠くには、先ほどよりは少し見晴らしがよくなった桜島。
台風が接近している中で、これくらい見られれば良しとするところですかね。





枕崎指宿線は、前半は鹿児島湾沿いに海が見える地帯を走行します。





鹿児島湾を挟んだ向こう側には、桜島を始めとした大隅半島の陸地を見ることが出来ます。
大隅半島には鉄道が無く、今回の旅では向こうの方には行く事は無いのですが、バス等を使って九州の本島最南端を訪れてみたいものです。

列車は順調に運行を続け、指宿(いぶすき)駅に到着しました。





指宿温泉で有名な指宿市。
「砂風呂」というイメージが非常に強いのですが、普通のお湯形式(?)の温泉もちゃんとあるようです。

温泉か・・・。これまで多くの温泉地を巡ってきているはずですが、深夜到着・早朝出発が基本の完乗の旅とは無縁の世界ではありますね。





指宿を出発し、列車は引き続き指宿枕崎線を走行します。
終点の枕崎駅までは、あと半分ほど残っているのですが、今回は指宿の2つ先の駅で途中下車します。





この駅には、どうしても下車しなければなりませんでした。
理由は・・・既に写真に写っていますね。





その駅とは、西大山駅。この駅は・・・





JR日本最南端の駅として有名です。
実は、この駅も先日の「たびら平戸口駅」と同様、ゆいレールができる2003年までは「日本最南端の駅」という輝かしい称号があったのですが、今はJR限定の最南端となっています。
まぁ、離島である沖縄を除けば、全国にレールが通じている実質的な最南端駅であると言っていいと思いますけどね。





JR各社の東西南北の果ての駅紹介。
JR最西端の佐世保駅はおととい訪れたので、これで残るは2つという事になります。

ちなみに、私と同じく鬼ヅモ同好会会員である「めい」は、現在北海道旅行中で、まさに今くらいのタイミングで最東端の東根室を訪問しているはずです。
会員2名で最南端と最東端を同時制覇か・・・。
偶然とは言え、こんな珍しい事もあるものですね。





西大山駅のホームと、向こうには開聞岳。
この駅と言えば、開聞岳を見渡す雄大な景色無しには語れませんよね。





今度は、開聞岳オンリーで記念撮影。
これだけ輪郭が綺麗に、しかも夕焼けの景色を拝む事ができるのは、珍しいんじゃないでしょうか。
これが今回の旅のメインと言っても過言ではないだけに、大変満足です。





さて、せっかく下車して1時間以上も時間があるので、駅周辺を散歩してみます。





駅より少し離れた所にある、西大山駅の案内板。
せっかくなので、駅や開聞岳と記念撮影。





こちらは、少し古めの案内板。やっぱり記念撮影。





畑の中から見た、開聞岳の日没。
西大山駅周辺は畑以外にはほとんど何も無く、天気のいい日にはこのように開聞岳を臨む絶景を見ることができます。

・・・そういえば、西大山駅下車のレポートなのに、開聞岳ばかり撮っている気がする。





こちらは、一見何の変哲もない普通の踏切。





西大山駅のそばにあるこの西大山踏切は、実は日本最南端の踏切なのです。
沖縄のゆいレールは鉄道ではあるけれど踏切は存在しないので、ここが正真正銘の日本最南端なのです。





・・・「日本最南端の踏切」と言っても、別に変わった所も無い普通の踏切ですけどね。





ちなみに、駅の近くには自動販売機が複数台あったり、





食堂つきの店まであったりします。
近くには国道も通っているので、列車で来るのが難しい事を除けば、秘境という感じではありませんね。





ちなみに、西大山駅には何故か「鐘」があります。
・・・何で「鐘」?

こういう、面白がって鳴らしまくる人が出るような物は置かないでほしいなぁ・・・。
事実、駅が駅の周りを散策している間に、車で来訪してガラガラ鳴らしまくる者、複数。
まぁ、私だけの駅ではありませんから、その利用法についてどうこう言えませんけどね。
「鐘」だって、鳴らす以外に利用目的は無い訳ですし・・・。





薄暗くなり、列車の時間も近づいてきました。





景色も良かったし(後半は雲が出てきてしまいましたが)、充実した訪問となりました。





最南端到達記念とも言える、西大山駅からの乗車証明書。
南の端から、旅はまた再開します。





西大山駅から西方へ向かうこと約1時間、終点の枕崎駅に到着しました。





枕崎駅名標。





そして、指宿枕崎駅の終着点。
これで、また一つ路線を完乗できました。

ちなみに、枕崎駅はJR最南端の始発・終着駅でもあります。





枕崎駅舎。





この駅舎はまだできて3年しか経っていない、新しいものです。





以前は駅舎が無かったそうですが、市民からの寄付により、2013年に駅舎が完成したとのことです。
・・・かなり思い切った事をしますね、枕崎市民。
あまり乗客が多くも無いというのに(2012年時点で、1日当たりの平均乗車が人員35人)





駅舎の中の様子。
自動販売機もあり、小柄ながらも居心地は良く、駅舎としての機能を立派に果たしています。





・・・こいつ誰?

調べてみると、これは日本神話に登場する山幸彦(やまさちひこ)とのこと。
初代天皇と言われる神武天皇の祖父にあたるらしいです。
その神がなぜ枕崎なのかと言うと、兄である海幸彦(うみさちひこ)から借りた釣針を失くしてしまった山幸彦は、・・・
自分でまとめるのが面倒なので、以下wikiより転載。


名前のごとく、山の猟が得意な山幸彦(弟)と、海の漁が得意な海幸彦(兄)の話である。兄弟はある日猟具を交換し、山幸彦は魚釣りに出掛けたが、兄に借りた釣針を失くしてしまう。困り果てていた所、塩椎神(しおつちのかみ)に教えられ、小舟に乗り「綿津見神宮(わたつみのかみのみや)」(又は綿津見の宮、海神の宮殿の意味)に赴く。
海神(大綿津見神)に歓迎され、娘・豊玉姫(豊玉毘売命・とよたまひめ)と結婚し、綿津見神宮で楽しく暮らすうち既に3年もの月日が経っていた。山幸彦は地上へ帰らねばならず、豊玉姫に失くした釣針と、霊力のある玉「潮盈珠(しおみつたま)」と「潮乾珠(しおふるたま)」を貰い、その玉を使って海幸彦をこらしめ、忠誠を誓わせたという。この海幸彦は隼人族の祖である。

wikipedia「山幸彦と海幸彦」より抜粋。


自分で借りたものを失くしておいて、それを許さなかった兄を、神の道具を使って「こらしめて忠誠を誓わせる」って、逆ギレもいいところですね。
しかも、目的を忘れて3年も放蕩してるし。
まぁ、こういう神話とかおとぎ話とかにイチイチ突っ込んでも仕方ないのですけどね。





とにかく、枕崎駅の紹介終了。





最南端の始発駅で乗車証明書をしっかり取得し、指宿枕崎線を引き返します。





枕崎駅からたっぷりと2時間半乗車し、終点の鹿児島中央駅に戻ってきました。
途中、西大山駅での下車もありましたが、それを含めて枕崎駅までの往復時間6時間半。
流石に疲れた・・・。





九州の旅、3日目が終了。
今日は肥薩線の秘境訪問や、最南端駅訪問など、鉄道乗車の面で充実した一日でした。
心配された台風接近も、風が強いながらも今の所は乗車に影響は出ていません。

予報によると、明日がどうなるか分からなそうですが、とにかく今は予定通り進むのみ。

鹿児島中央駅近く(今日は本当に駅近です)のホテルで一泊し、明日に備えるのでした。






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