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JR完全乗車の旅JR complete

2016年9月16日(金) 遠き筑紫島への旅(1)


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本業の夏の書入れ時も無事に終わり、今年もようやく夏休みを取れる時期になりました。
夏以降の旅については、先週末に一泊二日の旅を実行したばかりではありますが、秋と言えば、昨年の北海道旅行のように、大規模なものを一つ実施しておきたいところ。
幸いにも、17~19日の3連休に加えて、16日・20日にも夏休みを取得することができ、晴れて5連休を手に入れたところで、少し大きな規模の旅行を計画し、実行に移しました。





5連休初日の早朝に訪れたのは、いつものように横浜駅。
写真も、いつものアングルです(決して、使いまわしではありませんよ)。





まずは、京急横浜駅から京急線に乗車します。
ということは、この先、どんな交通手段を使うのかは容易に予想ができます。





終点の羽田空港国内線ターミナル駅に到着。
当然ながら、ここから飛行機で遠方に飛びます。





平日・早朝にもかかわらず、羽田空港は多くの人で賑わっています。
4年後には東京オリンピックもあることだし、この羽田空港が今後より一層、日本の空の玄関口としての役割を担うことになるのでしょうね。
私自身も、全国各地の遠方に出かける際には、今後ともお世話になる場所です。





今回利用するのは、7時30分発のANA241便、福岡空港行き。
そう、今回の旅行は九州巡りの旅です。

実は、今回の旅は計画段階では、昨年と同様に北海道へ行こうと思っていました。
しかし、北海道はここ最近の台風により、根室本線を始めとして、各地の鉄道網が被害を
被ってしまい、せっかく訪れても満足に乗車できなさそう、という理由で行き先を変更したのです。

北海道を避けた理由はいいとして、「なぜ九州なのか?」については、この後で説明します(主に乗り放題切符の関連です)。
実は、九州も今週末に台風直撃の予報が出ており、九州を選択した決断が正しかったのかは、何とも言えないのですけどね。
(実際に台風の影響で、旅計画を途中から大幅に変更することになるのですが、それもこの後の日記を参照のこと)





我がJR完乗の旅では4度目となる、飛行機使用の旅。
鉄道の旅に飛行機を使う事に関しては賛否ありますが、せっかくの貴重な休暇なので、移動先で充実した旅が満喫できれば、途中経過はさほど重要では無いと思っています。
まぁ、それは人によって考えが異なる所でしょうけど。

ともあれ、飛行機にて本格的な旅スタート。
流石は旅客最速の乗り物である飛行機、羽田を出て1時間半ほどで福岡空港に到着です。





何か、工事中で本当に福岡空港なのか良く分かりませんが、とにかく福岡に着きました。

ちなみに、今回は羽田・福岡の往復券代+本日の宿代のパックで3万円程でした。
新幹線で高額かけて往復したり、鈍行のみで宿代を使いながら数日費やしたりすることを考えれば、3万円で5日間をフルに活用できる飛行機という選択肢も、有効ではないでしょうか。

さらに、福岡空港を利用するもう一つの利点としては・・・





福岡空港には地下鉄の駅があり、さらにその駅から九州最大規模の駅である博多駅までは、2駅6分で到着できるという、利便性の良さもあるのです。
通常、空港は騒音や土地利用の関係上、ターミナル駅から遠いのが相場なのですが、ここ福岡空港は駅にほぼ直結した空港としても有名なのです。
鉄道の旅をする際には、近くの空港の位置なども把握しておくと、便利でしょう。





福岡空港から10分足らずで、博多駅に到着。





JR博多駅前に出ました。





九州の拠点駅だけあって、かなり大規模です。
5年前に開業した九州新幹線も好調とのことで、今後も九州や関西地方を結ぶ重要拠点駅であり続けることでしょう。

さて、計画では次の列車出発まで1時間以上あります。
そもそも、飛行機は遅延などが発生し易いので、それを見込んで余裕のある予定を組んでいるのですが、飛行機が順調に飛べば、今回のように少し時間が余ってしまうのです。
とは言え、ゆっくり観光できるほどの時間でも無いので、博多駅内の定食屋で軽く食事を済ませ、さらに乗車用のきっぷを購入して時間をつぶすとします。





今回購入したのは、「旅名人の九州満喫きっぷ」という、自分で「旅名人」と言い切ってしまうのに少し勇気の要る名前の切符です。
まぁ、要は九州限定の乗り放題切符というわけですが、特徴としては、

・九州の一部を除く全鉄道が3日間、乗り放題(快速・普通列車のみ)。
・価格は、3日間で10,800円
購入した日から3ヶ月間有効。有効期間内なら、使用する日が離れても可

というものです。
値段は1日あたり3,600円と、青春18切符より割高(1日あたり2,370円)なのですが、この切符は何と言っても年中有効です。
例えば、今回は既に18きっぷの有効期間外なのですが、九州満喫きっぷは年中有効、何なら余った分をまた3ヶ月以内に使用することも可能なのです。
九州は広い分、鉄道の距離も長いし、私鉄にも乗り放題ということを考えれば、局地的に見ても18きっぷより強力な場合もあるのです。

まぁ、要は「使いよう」ということで、この切符を有効活用しようと思います。





今回は5日間の旅なので、3日間分を2枚購入。
本当なら、2枚目は4日目に買った方が良いのかもしれませんが、完乗の旅は早朝・深夜の移動も多い為、その日になって買える保証もありません。買える時に買っておくのが吉。

さあ、腹も膨れた、切符も買ったということで、いよいよ九州鉄道乗り放題の旅がスタートです!





・・・と盛り上げておいて、最初に乗車するのは乗り放題切符を使わない区間です。
それは、JRの「博多南線」。
ここは、新幹線に最も安く乗れる区間(300円)として、鉄の間では有名な場所です。
元々は車両所までの回送区間だったこの路線、住民からの強い要望により旅客運転もされることになったそうです。
ただし、正式な扱いとしては「在来線」。でも、走っている車両は「新幹線」と、よく分からない状態でもあります。





その「よく分からない」扱いが分かる写真。
他の通常の新幹線の発着情報の案内盤に、博多南行きのものはありません。
博多南線の案内は・・・





他の案内盤からは離れた位置に、ひっそりと表示されています。





さらに、列車の名称も無し。
写真上の列車は「さくら407号」とあるのに、博多南行きは「   729号」となっています。
ちなみに車両は、博多終着のこだま車両が、引き続き博多南まで運行するという場合が多いようです。





とにかく、わずか9分間ではありますが、新幹線の旅をするとします。





博多南行きの列車が到着。





到着直後は「博多行き」となっていた表示が、「博多南行き」に変わりました。
それに伴い、こだま号では指定席だった車両も、全車自由席に変わります。





車両は新幹線なので、座り心地は快適そのもの。
ああ、完乗の旅の全てがこんな旅なら苦労しないのになぁ。





車内の表示も、ちゃんと「博多南行」になっています。
この表示も、この区間でしか見られないものなので、ある意味、貴重ですね。





新幹線の座席の乗り心地を堪能している間に、博多南駅に到着。





博多南駅入り口の様子。





博多南駅高架下入り口の様子。
うん、どう見ても在来線の駅にしか見えませんね。

以上、博多南線のレポート終了。





帰りも当然ながら、300円分の切符を購入します。
よく考えれば、この8.5kmの区間を、路線バスより安い300円で、新幹線車両で移動できるのだから、周辺住民のとっては良い話ですよね。





なお、5年前に開業した九州新幹線は、途中までこの博多南線の線路を使用しており、駅手前から分岐する形になっています。
新路線を作る際に、既存の路線を有効活用できたという点でも、この博多南線は役立っているのですね。





さて、短距離の新幹線の旅を終えて、再び博多駅に到着。
ここからは、今度こそ在来線乗り放題の旅をスタートさせることにします。





九州満喫きっぷ、一日目開始。





博多からは、まず地下鉄で筑前前原(ちくぜんまえばる)駅まで行きます。
九州満喫きっぷのおかげで、JR線以外の地下鉄なども一律乗り放題というのが良いですね。
加えて、この路線は・・・





途中の姪浜(めいのはま)駅までは福岡市地下鉄なのですが、ここから先はJRの筑肥線に乗り入れているのです。
筑肥線は路線図で見ると盲腸路線に見えるのですが(JRの範囲だと確かにそうなのですが)、実は博多駅から直接乗車が可能という路線になっています。





地下鉄から地上線への乗り入れ。
首都圏ではよくある話ですが、完乗をする側にとっても、便利でありがたい話です。





博多駅から40分程で、終点の筑前前原駅に到着。





ここからは、筑肥線をさらに乗り継いで、終点の西唐津まで向かいます。





赤と白を基調とした、特徴あるデザインの車体。
JR各社、それぞれで車体に特徴があり、違いを比べるのも面白いものです。





九州では、早くも収穫の時期が近づいているようです。
先週行った東北~上越地方は、田んぼがまだまだ緑色が多く、やはり地方によって気候の差を感じられます。





程なくして、唐津湾の海が広がる光景が見られます。





今週末は九州地方を台風が直撃予定とのことで、この日も既に雨雲が広がる天気になっていました。
実際に列車が不通になったらどうしよう・・・?と不安にもなりますが、旅が始まってしまった以上は、乗れるところまで乗るのみ。
とにかく、走っている以上は乗り続けようと思います。





唐津線終点の西唐津駅に到着。
実は、先ほどまで乗車していた筑肥線は、一つ前の唐津駅が終点。
こちらの西唐津は唐津線の路線なのです。
筑肥線は今乗車した姪浜-西唐津以外にも、もう一つの区間が残っています。
これから、その区間を乗車しに行きます。





西唐津駅外観。
乗り換え時間はわずか10分間なので、こんな感じの概略紹介のみということで。

10分後、今乗ってきた列車に再び乗り、次の駅ですぐに下車します。





という訳で、筑肥線の終着駅の一つ、唐津駅に到着。





筑肥線・唐津線の乗換駅ということもあり、割と大きな駅です。





唐津駅からは、唐津線から筑肥線に接続する、伊万里行き列車に乗車します。
見ての通り、1両編成のこじんまりとした車両です。





先ほど乗車した海側の筑肥線を離れ、列車は佐賀県の山中に突入します。
なお、先ほどの西唐津駅から途中の山本駅までは唐津線、山本駅以降は筑肥線のもう一つの路線になっています。





九州は山が多いので、今回の旅ではこういう風景が沢山見られそうです。





途中の大川野駅。
こういう、年季の入った風情のある駅舎も良いものですね。





筑肥線の終着駅その2、伊万里駅に到着。
これにて、筑肥線を完乗しました。



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副会長:「たか」
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結成:1994年頃
本格活動開始:1998年

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