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JR完全乗車の旅JR complete

2015年9月24日(木) 旅の終わり、始まりの旅


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ついにやってきた、今回の旅の最終日。
ここまで大きな事故なくやってきていますので、最後まで気を抜くことなく、今日の行程も無事に終えようと思います。
ありきたりながら、「家に着くまでが旅」ですからね。





早朝の一ノ関駅。
ここから新幹線を使えば、午前中には自宅に到着することもできてしまいますが、当然ながらそんな事はせず、最終日の今日も乗り放題切符を使い倒します。





本日最初に乗るのは、5時56分発の岩沼行き。
ただし、終点までは乗らずに、途中で下車します。





今日も今日とて、各駅停車の旅がスタートします。





いざ、乗車。





スタートしてしばらくは、東北新幹線と並走します。





今日は、朝から霧深い気候です。
今までの旅で、雨が降る事はあっても、霧が出たのは初めてですね。





晴れの天気のはずなのに、曇りのような暗い天気の中、列車は進行します。





霧が出ていたのは一部の地域だけだったようで、次第に晴れ模様となってきました。





最初の目的地、小牛田に到着しました。
ここは、以前の旅(4月25日)で、陸羽東線から東北本線へ乗り換えた駅でもあります。





今日は、ここから石巻線に乗り換えるとします。





車体には、「最上川線(陸羽西線のこと)」のロゴが印字されています・・・が、石巻線とは距離が大分離れている、全く異なる路線です。最上川なんて全く見れないし。
どうせ車両を使いまわすのなら、特定の路線名のロゴを入れなければいいのに・・・。

とにかく、「最上川線」改め「石巻線」の旅、スタート。





石巻線は、小牛田を出てしばらくは仙台平野を進みますが、石巻駅辺りから、見ての通り石巻湾から海を臨む風景が広がります。。





この旅で何度目の海か数えていませんが、何度見ても、どこで見てもその土地らしい景色が見られて良いものです。





ほどなくして、列車は万石浦(まんごくうら)沿いを走ります。
「浦」と言っても、規模が大きいので、見た目は外海と変わりませんけどね。





この辺りの堤防は、まだ真新しい感じです。
当然のことながら、この辺りも大津波によって甚大な被害を受けた地域。
やけに整った人工物が、逆に数年前の惨劇を思い起こさせるものにもなっていますね。





でも、何も知らないで見たら、平和な事この上ない景色。
色々な歴史に思いを馳せながら景色を見るのも、無心で景色を見るのも、どちらに優劣などないものですよね。





ちなみにこの石巻線、完全復旧したのは2015年5月30日ということで、わずか4ヶ月程まえの出来事。
最後に復旧したのが、終点駅手前の区間である「浦宿ー女川」間でした。
まぁ、正確には女川駅は津波により全壊してしまい、新駅舎がより山側に新築されての再スタートとなったんですけどね。





そして、写真の向こう側に見えているのが新・女川駅。
開業してまだ4ヶ月程の新しい駅。
これから、この地で新たな歴史を刻んで欲しいものですね。





石巻線を無事に完乗し、終点の女川駅に到着。





女川駅名盤。
駅の外はまだ仮の駐車場くらいしかなく、街としての発展もこれから期待される所ですね。





石巻線どん詰まり。
できたばかりの真新しい車止めというのも、また味があるものですね。





女川町へ来た乗客の歓迎幕。
町全体の復興はまだまだ途上なのでしょうけど、長い年月をかけて、また人が多く住む町になると良いですな。





そんな、新たなスタートを切った女川駅を堪能したいところですが、この駅での滞在時間は何と6分
「感傷に浸るような事を言って、結局は乗りつぶしの為に立ち寄っただけじゃねぇか!」
と言われれば・・・その通りです。否定はしません。
ですが、乗りつぶしの旅をしなければ、一生来なかったかもしれない場所であったのも確かです。





そんなこんなで、また来ることがあると良いなぁという感覚を残しつつ、女川を後にします。





帰りも、万石浦の素晴らしい景色を見つつ、短いながらも列車の旅を楽しみます。





女川駅から25分、石巻線の途中駅である石巻駅に到着しました。





ホームには、怪しい仮面ライダーとサイボーグ009?の像。
ここ石巻周辺は、漫画家の石ノ森章太郎生誕の地ということで、それにちなんだラッピング電車なども走っています。

駅の近くには「石ノ森萬画館」なる記念館があり、こちらも津波被害から見事復活した施設の一つということで、人気を博しているそうです。





さて、当初の予定ではここから各駅停車の仙石線に乗車する予定でしたが・・・





今年の5月から営業を始めた、「仙石東北ライン」という快速列車に乗車すれば、仙台駅に素早く到着するという事で、こちらに乗車することにしました。





いざ、仙石東北ラインの旅スタート。





かの有名な景勝地である松島がある、松島湾の景色を見ながら駆け抜けます。
うむ、やはりたまには快速に乗って素早い旅も良いものですな。
などと窓の外を眺めていたのですが・・・ふと、ある事に気付きます。





このまま仙石東北ラインに乗車すれば、確かに仙台までは速くつくのですが、そうすると途中から東北線に移行してしまい、肝心の仙石線完乗が不可能になってしまうのです。
おぉ・・・何という・・・。まさに本末転倒。

ただ、気付くのが早かったのは不幸中の幸い。
列車がまだ仙石線上を走っているうちに、途中下車することにします。





急遽、途中の高城町駅で下車。
ここから、当初の予定通り仙石線の各駅停車に乗り換えるとします。





ちなみに、高城町駅のホームは見ての通り、工事中につき通行スペースが大分狭くなっています。
まぁ、単に乗り換えの為の時間調整をするだけの下車なので、あまりあちこちへ動いたりしないでおきます。

10分程の待ち合わせ後、後続の各駅停車に乗り換えます。





途中、仙石線の松島海岸駅。





松島海岸駅前。
ちなみに、JR松島駅は東北本線の駅です。





窓の外に見える、松島海岸の島々。
この辺りも、いつかゆっくりと観光に来たいものですね。





仙台の近く、川に浮かぶ・・・屋形船?ドラゴンボート?
よく分からん・・・。

やがて列車は地下へ潜った後、終点一つ前の仙台駅に到着します。





本来、仙石線の終点はもう一つ先のあおば通駅ですが、そちらは4月の旅で既に完乗済みなので、今回は仙台駅で途中下車、という形になります。





仙台駅到着。
これにて、5ヶ月越しで仙石線の完乗が完了しました。

さて、途中色々ありつつも、快速乗車のお陰で仙台駅では40分程の乗り換え時間の余裕ができました。
時刻は10時半頃という事で、そろそろ昼食の時間。
ただ、40分では店で食べるには少し短い気もします。
となると・・・





駅弁を買って、食べる事にしました。
この日は、ちょうど駅弁まつりとやらの開催中だったので、選択肢は沢山あります。
・・・とは言え、最終日だからなのか、人気のある弁当は既にいくつか売り切れていました。
まぁ、選べるだけまだ良いでしょう。





今回、選んだのは福島牛を使った牛めし弁当。





見ての通り、割とシンプルな造り。
味は・・・うん、なかなか美味い。
コンビニ弁当や非常食などで食事を済ませるのと比べれば、十分な出来です。





私のとってはおなじみ、仙台駅西口の屋外にて弁当を食します。
今日はあまり天候は良くなく、このあと雨になるという予報も出ているようです。
まぁ、今日は秘境駅へ行くわけでもないので、天候はあまり影響しませんけどね。





さて、ここ仙台からは多少の寄り道をしつつ、横浜まで各駅停車の旅を続けます。





まずは、福島駅まで。





曇り空の、少し涼しげな風景の中、列車は順調に旅を続けます。





仙台駅から1時間強で福島駅に到着。





福島駅からは、引き続き東北本線を南下し、郡山駅を目指します。





1時間弱で郡山駅に到着。





郡山駅は、19日の往路でも訪れてはいるのですが、駅前の散策をしていなかったので、ちょっと様子を見てみます





郡山駅前。
・・・まぁ、特別に何かあるのかというと、そうでもないんですけどね。
せっかく立ち寄った駅ですので、どんな駅舎か見ておくのも良いですしね。





郡山駅改札内にある、人形・・・もとい「かかし」。
左におわす方は・・・どうみても水戸のご老公(しかも初代)ですね。



【TBS放送の水戸光圀(初代)】    【郡山駅のかかし(発砲スチロール製)】
 

やはり水戸光圀と言えば、初代を演じた東野英治郎氏ですよね。
堀の深い顔立ちと、「カッカッカ!」という特徴的な笑い声は、歴史の闇に埋もれていたご隠居の存在を、一躍世間に知らしめました。
こうやって見比べると、「かかし」の出来が表情の特徴をよくとらえており、素晴らしい出来であることを実感しますね。
・・・「かかし」本来の効能があるかどうかは別として。

【笑い声(参考資料)】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14108871





さて、縁起の良い?「かかし」を拝見した所で、次なる路線を乗車しに向かいます。
次の路線は・・・見ての通り、追いやられ感バツグンの水郡(すいぐん)線です。





水郡線は、その名の通り水戸と郡山を結ぶ路線。
茨城県と福島県の県境の山々を貫く、味のある路線です。
水郡線は本線の他に支線もあり、そちらも完乗しなければならないため、終点の水戸まではいかず、途中下車することになります。





郡山駅のはずれにあるホームから、水郡線の旅スタートです。
ちなみに、郡山から水戸まではたっぷり3時間ほどかかります。
と言っても乗る人が少ないので、まず座れるというのは助かりますね。





福島ー山形間ほどの山中ではありませんが、ところどころ田んぼが広がる山間部を、マイペースで走り抜けます。





水郡線の福島県側県境近く、東館駅のすぐそばにある「矢祭もったいない図書館」。
何が「もったいない」んだろう?と思って調べてみると、この建物は古い武道館を改修したものであり、さらに蔵書も全国から寄付を呼びかけて集まった43万冊以上の本を揃えているとのこと。
43万冊も集まるとは、流石に凄いですね。1冊500円としても、総額2億円以上か。
インターネットが発達して紙媒体の活用が下火の中、確かに「もったいない」の精神で資源を有効活用した良い例なのかもしれませんね。

さて、山間部を走ると言えば、当然ながら川も流れているということ。





今回は、久慈川とともに列車の旅が進行します。

















大体、こんな感じの風景でした。
目立った絶景などはありませんが、秋の静かな昼下がりの風景を堪能することができました。





茨城県側に入って数駅のところにある中舟生(なかふにゅう)駅。
なかなか不思議な響きのある、のどかな駅です。
ここまで来れば、下車する駅はもう少しです。





空はすっかり曇天模様ですが、まだ雨は降ってきていないようです。
雨が降ると、窓が濡れて景色も見えづらくなるため、できれば降らないでいてほしいものです。





郡山駅を出発して169分後。
たっぷりと水郡線の旅を堪能した所で、乗り換え駅である上菅谷に到着しました。





上菅谷駅近景。





駅前の様子。
何か、想像していたよりも小奇麗な感じですね。
調べてみると、この駅舎が完成したのは昨年(2014年)の1月のことのようです。

今まで巡ってきた多くの駅の中にも、いくつか真新しい駅を見かけてきましたが、それぞれに上菅谷駅のような新旧入れ替わりの歴史があるのでしょうね。

・・・と、歴史に思いを馳せたのはいいとして、少しお腹が空いてしまったので、駅前にあるコンビニに入り、腹持ちの良さそうなジャンクフードを数点購入。
ポツポツと小雨の降る中、残りわずかな旅を乗り切れるよう、栄養補給を済ませます。





およそ30分後、ホームにやってきた水郡線(支線)の列車に乗り、終点まで向かいます。





14分後、距離にしてわずか9.5kmの乗車の後、終点の常陸太田駅に到着しました。





列車からは、沢山の帰宅中の学生達が下車します。
・・・あぁ、そういえば今日は平日なんだったっけ。
自分は7連休中だったので、そんな認識は全くありませんでしたね。





一応、水郡線(支線)のどん詰まりを撮影。
住宅地の只中にある、何の変哲も無い終着地でした。





常陸太田にはわずか5分間の滞在のみ。
直ぐに、今乗ってきた列車に再乗車して、先ほどの上菅谷駅まで戻ります。





再び上菅谷駅。
今度は、水郡線の本線に戻り、終点の水戸駅まで乗車することになります。
ちなみに、向こう側のホームに渡るには・・・





駅の改札内にある踏切を渡って行くことになります。
まあ、この駅くらいの列車の運行本数なら、陸橋や地下道を作るまでも無いということでしょうか。
程なくして到着した水郡線の列車に乗車し、再び南下します。





終点の水戸駅に到着。





水郡線(本線)のどん詰まり。
これにて、今回の旅で新たに完乗を果たす路線は最後となりました。





ここ水戸駅からは常磐線に乗って、上野駅近くの日暮里駅まで行きます。
まぁ、全国各地へ行く旅からすれば、水戸ー横浜の帰路くらいは、自分の家の庭みたいな感覚ですよね。

車内では、約2時間の睡眠タイム。
何だかんだで、明日も通常出勤なので、ここで少しでも旅の疲れを癒しておきます。





約2時間後、日暮里駅に到着。
ここからは京浜東北線に乗り換えて、桜木町駅まで帰ります。





そして桜木町駅到着。
6日間にも及ぶ長旅も、全行程ほぼ予定通りに無事終了しました。





いやぁ〜、何はともあれ無事に終わって良かった。
振り返ってみても、6日間とも盛り沢山で何から伝えていけば良いのやら、という感じでしたが、今回の旅日記で少しは旅の様子が伝われば幸いです。

長旅が終了してホッとするのも束の間・・・実は、あさってまた別の旅がスタートするのです。
こちらは日帰りの旅ではありますが、それでも少し遠出をすることになります。
そちらの旅についても、日記が書き終わり次第、報告していきたいと思います。
ともあれ、旅の日数6日間、旅日記の制作期間3ヶ月強(かかり過ぎ)。
ようやく一つの旅が終わった・・・。疲れた・・・(旅も日記も)。


今回の東北・北海道5泊6日間の旅記録(一部タクシー乗車除く)
総乗車時間:3814分(63時間34分)
総移動距離:3299.2km
総乗車本数:59本
新たに完乗した路線数:11路線
(石巻線、江差線、大湊線、海峡線、北上線、五能線、水郡線、仙石線、津軽線、八戸線、室蘭本線)





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本格活動開始:1998年

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